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セヴェロドヴィンスクの艦船修理企業はシエラI級原潜の近代化改装の為の船台修復を行なう

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年6月27日17時11分配信
【「ズヴェズドーチカ」はチタン潜水艦の修理の為の作業場を用意する】

艦船修理修理センター「ズヴェズドーチカ」は、チタン船体原子力潜水艦の計画修理の為、第10作業場の再建を行なっている。
『中央海軍ポータル』は、同社の状況に精通している情報提供者より伝えられた。

セヴェロドヴィンスク艦船修理修理センター「ズヴェズドーチカ」第10作業場の敷地内では、防寒設備及び外装の作業が進行中であり、近い内には造船台のレールの交換及び床材の更新が実施される。
機器フロアの管理棟の建設は完了し、更には、第16作業場の附属別館の建設作業が開始されている。
更新後の作業場は、チタン船体潜水艦の修理で多忙を極める事になるだろう。

以前、ロシア国防省は、チタン船体を有する2隻の多用途潜水艦プロジェクト945「バラクーダ」の近代化を提供する為の同社との契約に署名したと報じられた。
潜水艦K-239「カルプ」は既に10年以上前から「ズヴェズドーチカ」に在り、潜水艦K-276「コストロマ」は2014年に到着する。
既知の通り、「カルプ」の原子炉からは既に核燃料の撤去が始まっている。
K-239K-276の作業が実行された後、セヴェロドヴィンスクの企業へは、更に2隻のチタン潜水艦「プスコフ」「ニジニ・ノヴゴロド」が到着しなければならない。
これらは改善されたプロジェクト945A(コード名「コンドル」)であり、現在は海軍の常時即応部隊の編制に在り、海洋での戦闘勤務に就いている。

艦船修理修理センター「ズヴェズドーチカ」は、ロシア最大の造船企業の1つである。
「北方機械製造会社」(セヴマシュ)と並ぶセヴェロドヴィンスク市の工場の1つは、公開株式会社「統合造船業営団」へ加入している。
同社は、船舶建造及び船舶修理、船舶プラットフォームの建設、様々な用途の推進軸の製造を専門としている。
更に「ズヴェズドーチカ」は、原子力潜水艦の修理及び解体も専門としている。

同社は、白海ドヴィナ湾ヤグリ島ニコルスキー入り江の沿岸に位置している。
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チタン製の船体を持つプロジェクト945/945A原子力潜水艦は、1980年代前半~1990年代前半に掛けて計4隻が就役しました。

ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト945「バラクーダ」(NATOコード名「シエラI」)】
B-239:1979年7月20日起工/1983年7月29日進水/1984年9月29日納入/1984年12月7日就役
B-276:1984年4月21日起工/1986年7月26日進水/1987年10月27日納入/1987年11月4日就役


【プロジェクト945A「コンドル」(NATOコード名「シエラII」)】
B-534:1986年2月15日起工/1989年8月7日進水/1990年12月26日納入/1990年12月27日就役
B-336:1989年7月29日起工/1992年7月28日進水/1993年12月14日納入/1993年12月17日就役


B-239は1994年から「ズヴェズドーチカ」に滞在していますが、予算不足により修理は実施されず、1998年5月には海軍の戦闘編制から除籍されました。
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プロジェクト945/945Aの近代化改装の話は、2013年3月に出てきました。
[ロシア海軍はシエラ級原潜を復帰させる]
[近代化改装後のシエラ級原潜は第4世代原潜に匹敵する]

その後、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、プロジェクト945原潜の近代化計画が有る事を認めました。
[ロシア海軍は2020年までに12隻の原子力潜水艦を近代化する]
[ロシア海軍は2020年までに10隻以上の近代化された原子力潜水艦を受け取る]

まず最初に、事実上退役しているB-239から近代化の作業に着手されました。
[シエラI級原潜の近代化改装が始まる]

まず最初に核燃料が撤去され、これが終わった後、「ズヴェズドーチカ」のドックへ入渠する事になります。
この為、K-239が入渠予定の船台の修復作業が急ピッチで進められています。

今年中には、もう1隻の945原潜「コストロマ」「ズヴェズドーチカ」へ到着し、近代化の作業が始まります。

945原潜2隻の近代化改装が終わった後、続いて945A原潜2隻の近代化改装も実施されます。
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