潜水艦サンクトペテルブルクの試験後にラーダ級潜水艦の今後の運命は決定される
- カテゴリ:プロジェクト677ラーダ潜水艦
『アルムス-タス』より。
【プロジェクト677潜水艦の試験後、この艦の今後の建造が決定される】
サンクト-ペテルブルク、3月20日(アルムス-タス)
第4世代ディーゼル電気推進潜水艦のトップ「サンクト-ペテルブルク」(プロジェクト677、整理名「ラーダ」)の次の段階の試験は今年に実施される。
「アドミラルティ造船所」指導者アレクサンドル・ブザコフは、イタル-タス通信に伝えた。
彼は、この試験後、プロジェクト677プログラムや同型の潜水艦建造の今後の実施の可能性についての決定が下される事を指摘した。
ブザコフによると、同プロジェクトの1隻目及び2隻目のシリーズ潜水艦「クロンシュタット」及び「セヴァストーポリ」だけでなく、その輸出版-「アムール」(プロジェクト1650)は同社の造船台において異なる建造進捗度にある。
これら全てのプロジェクトは、海洋工学中央設計局「ルビーン」(サンクト-ペテルブルク)により開発された。
プロジェクト677ディーゼル電気推進潜水艦は、プロジェクト636潜水艦「ワルシャワンカ」の改良版である(第2次大戦後の)第4世代ディーゼル潜水艦である。
潜水艦プロジェクト677は、極限海域で潜水艦及び水上艦艇に対し独立して作戦を行ない、地上目標への有翼ミサイルによる攻撃、海軍基地と沿岸海域における対潜防衛、狭い海域および荒天海域、限定海域の海上交通路での戦闘などの為に設計されている。
プロジェクト677潜水艦は、前型よりも遥かに静粛である。
この機能は、高度技術の対水中音響保護船体によるものである。
潜水艦は、拡張されたアンテナシステムと柔軟な拡張曳航アンテナを有する新たな水中音響複合体「イルティシュ」型を装備する。
潜水艦は、増加した自立能力(最大45日)を有し、水中航続距離は、速力3ノットで650海里へ増加した。
(2012年3月20日09時43分配信)
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]
プロジェクト677「ラーダ」級に関しては、これまでにも何度か調達中止の可能性が報じられています。
[「ラーダ」級潜水艦、建造中止?]
[潜水艦「ラーダ」級は2013年までに改良される]
[ロシア海軍はラーダ級潜水艦の建造を打ち切る]
[ロシア海軍はラーダ級を放棄しない]
[統合造船業営団はラーダ級潜水艦サンクト-ペテルブルクの試験を行なう]
ロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は、『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、「ラーダ」級潜水艦「サンクト-ペテルブルク」に対する不満を述べています。
潜水艦「サンクト-ペテルブルク」(2010年11月)

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
2012年2月9日配信
【ウラジーミル・ヴィソツキー提督へのインタビュー】
ラーダ級に関する箇所を抜粋。
インタビュアー:多くのメディアの報道で、プロジェクト677「ラーダ」ディーゼルエレクトリック潜水艦の将来に関する憶測が流れていますが・・・
ヴィソツキー
「ラーダ」?この艦については、何か申し上げる事が有りますかね?
潜水艦「サンクト-ペテルブルク」の試験運用では、技術的特性が示されていません。
その理由は、非常に簡単です。
要するに、この艦の主要動力装置は、欠陥が有るのですよ。
僕達は、第二次世界大戦時の動力を有するような武器を新たに必要であるなどという頭脳は持ち合わせておりません。
何故かって?誰がそれを必要とするのでしょうか?
そして、それは同様の動作特性を有しています。
現在の形での「ラーダ」を、ロシア海軍は必要としておりません。
インタビュアー:建造中の同プロジェクト潜水艦「クロンシュタット」と「セヴァストーポリ」の今後はどうなりましょうか?
ヴィソツキー:これらの艦は、他の動力装置になると思います・・・
ロシア海軍は「2011-2020年の国家兵器プログラム」において20隻の非核動力(通常動力)潜水艦を調達する計画です。
[2011-2020年のロシア兵器プログラムにおけるロシア海軍の艦艇調達数]
この内6隻は、黒海艦隊向けのプロジェクト6363(改キロ級)です。
[プロジェクト6363(改キロ級)潜水艦]
ですから、それ以外の14隻をどうするのかが問題になってきます。
ラーダ級を改良しながら建造を継続するのか、それとも、ラーダ級とは異なる全く新しい潜水艦を建造するのか?
それを、「サンクト-ペテルブルク」の試験結果で決定するという事でしょう。
アドミラルティ造船所で建造中の潜水艦「クロンシュタット」(2009年)

アドミラルティ造船所で製造途中の輸出用潜水艦「アムール1650」(プロジェクト667E)の船体(2011年11月3日)
【プロジェクト677潜水艦の試験後、この艦の今後の建造が決定される】
サンクト-ペテルブルク、3月20日(アルムス-タス)
第4世代ディーゼル電気推進潜水艦のトップ「サンクト-ペテルブルク」(プロジェクト677、整理名「ラーダ」)の次の段階の試験は今年に実施される。
「アドミラルティ造船所」指導者アレクサンドル・ブザコフは、イタル-タス通信に伝えた。
彼は、この試験後、プロジェクト677プログラムや同型の潜水艦建造の今後の実施の可能性についての決定が下される事を指摘した。
ブザコフによると、同プロジェクトの1隻目及び2隻目のシリーズ潜水艦「クロンシュタット」及び「セヴァストーポリ」だけでなく、その輸出版-「アムール」(プロジェクト1650)は同社の造船台において異なる建造進捗度にある。
これら全てのプロジェクトは、海洋工学中央設計局「ルビーン」(サンクト-ペテルブルク)により開発された。
プロジェクト677ディーゼル電気推進潜水艦は、プロジェクト636潜水艦「ワルシャワンカ」の改良版である(第2次大戦後の)第4世代ディーゼル潜水艦である。
潜水艦プロジェクト677は、極限海域で潜水艦及び水上艦艇に対し独立して作戦を行ない、地上目標への有翼ミサイルによる攻撃、海軍基地と沿岸海域における対潜防衛、狭い海域および荒天海域、限定海域の海上交通路での戦闘などの為に設計されている。
プロジェクト677潜水艦は、前型よりも遥かに静粛である。
この機能は、高度技術の対水中音響保護船体によるものである。
潜水艦は、拡張されたアンテナシステムと柔軟な拡張曳航アンテナを有する新たな水中音響複合体「イルティシュ」型を装備する。
潜水艦は、増加した自立能力(最大45日)を有し、水中航続距離は、速力3ノットで650海里へ増加した。
(2012年3月20日09時43分配信)
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]
プロジェクト677「ラーダ」級に関しては、これまでにも何度か調達中止の可能性が報じられています。
[「ラーダ」級潜水艦、建造中止?]
[潜水艦「ラーダ」級は2013年までに改良される]
[ロシア海軍はラーダ級潜水艦の建造を打ち切る]
[ロシア海軍はラーダ級を放棄しない]
[統合造船業営団はラーダ級潜水艦サンクト-ペテルブルクの試験を行なう]
ロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は、『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、「ラーダ」級潜水艦「サンクト-ペテルブルク」に対する不満を述べています。
潜水艦「サンクト-ペテルブルク」(2010年11月)

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
2012年2月9日配信
【ウラジーミル・ヴィソツキー提督へのインタビュー】
ラーダ級に関する箇所を抜粋。
インタビュアー:多くのメディアの報道で、プロジェクト677「ラーダ」ディーゼルエレクトリック潜水艦の将来に関する憶測が流れていますが・・・
ヴィソツキー
「ラーダ」?この艦については、何か申し上げる事が有りますかね?
潜水艦「サンクト-ペテルブルク」の試験運用では、技術的特性が示されていません。
その理由は、非常に簡単です。
要するに、この艦の主要動力装置は、欠陥が有るのですよ。
僕達は、第二次世界大戦時の動力を有するような武器を新たに必要であるなどという頭脳は持ち合わせておりません。
何故かって?誰がそれを必要とするのでしょうか?
そして、それは同様の動作特性を有しています。
現在の形での「ラーダ」を、ロシア海軍は必要としておりません。
インタビュアー:建造中の同プロジェクト潜水艦「クロンシュタット」と「セヴァストーポリ」の今後はどうなりましょうか?
ヴィソツキー:これらの艦は、他の動力装置になると思います・・・
ロシア海軍は「2011-2020年の国家兵器プログラム」において20隻の非核動力(通常動力)潜水艦を調達する計画です。
[2011-2020年のロシア兵器プログラムにおけるロシア海軍の艦艇調達数]
この内6隻は、黒海艦隊向けのプロジェクト6363(改キロ級)です。
[プロジェクト6363(改キロ級)潜水艦]
ですから、それ以外の14隻をどうするのかが問題になってきます。
ラーダ級を改良しながら建造を継続するのか、それとも、ラーダ級とは異なる全く新しい潜水艦を建造するのか?
それを、「サンクト-ペテルブルク」の試験結果で決定するという事でしょう。
アドミラルティ造船所で建造中の潜水艦「クロンシュタット」(2009年)

アドミラルティ造船所で製造途中の輸出用潜水艦「アムール1650」(プロジェクト667E)の船体(2011年11月3日)

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