ロシア黒海艦隊の大型対潜艦ケルチは2015年末までに修理を終える
- カテゴリ:ロシアの水上艦

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年7月4日10時23分配信
【大型対潜艦「ケルチ」は2015年末までに修復される】
黒海艦隊のプロジェクト1134-B大型対潜艦「ケルチ」は、2015年末までに技術的準備状態を完全に回復する。
『インタファクス-AVN』は(ロシア)海軍総参謀部の発言を引用して伝えた。
「現在、大型対潜艦ケルチは、問題点の検出を完了しており、この間に我々は艦の機器の状態を査定し、作業量と内容を定めました。
近日中に同艦は機器状態の修復を開始し、それは来年末までに完了しなければなりません」
対談者は話した。
彼によると、機器準備状態の回復作業は、セヴァストーポリの黒海艦隊第13艦船修理工場により実行される。
この目的の為に5億ルーブルが割り当てられる。
以前、黒海艦隊の編制に在る2隻の1等艦の内の1隻である大型対潜艦「ケルチ」は、2015年12月に艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」へ向かう親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」から旗艦の役割を引き継ぐと報じられた。
大型対潜艦「ケルチ」は、今年で40周年を迎える-同艦は1974年12月25日に海軍の編制へ加入した。
艦の満載排水量は8533トン、速力-32ノット、兵装は対潜ミサイル複合体「ラストルブ-B」である。

[最後のカーラ型ミサイル巡洋艦「ケルチ」]
[ノヴォロシースクのカーラ型ミサイル巡洋艦「ケルチ」(2005年)]
[大型3次元レーダー「ポドベレゾヴィク」]
[カーラ級ミサイル巡洋艦「ケルチ」就役35周年]
[最後のカーラ級ミサイル巡洋艦ケルチ近影(2012年6月)]
ソ連邦時代の1970年代に7隻が建造されたプロジェクト1134-B大型対潜艦(カーラ級ミサイル巡洋艦)の最後の1隻である「ケルチ」は、現在、予備役となっており、この数年間は外洋へ出ていませんでした。

2011年6月、黒海へ入ってきたアメリカ合衆国海軍のミサイル巡洋艦CG-61「モンテレー」を約2週間に渡り追跡・監視したのが「ケルチ」の最後の外洋での活動です。
(セヴァストーポリで毎年実施される黒海艦隊の観艦式には参加していますが)
しかし、現在のロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」が来年(2015年)からセヴェロドヴィンスク市で近代化改装を実施するのに伴い、同艦の代わりの黒海艦隊旗艦として復帰する事になりました。
[最後のカーラ級ミサイル巡洋艦ケルチは2015年からロシア黒海艦隊旗艦となる]
この為、近い内にセヴァストーポリの第13艦船修理工場でオーバーホールが開始されます。

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