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極東で建造されている新型揚陸艇イワン・カルツォフは2014年末までにロシア海軍へ引き渡される

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年7月4日13時13分配信
【「東方造船所」は2014年末までに揚陸艇「イワン・カルツォフ」を(ロシア)海軍へ引き渡す】

公開株式会社「東方造船所」(ウラジオストク)は、2014年末までにロシア海軍へのプロジェクト21820(コード名「ジュゴン」)揚陸艇「イワン・カルツォフ」の引き渡しを計画している。
この情報は、同社の年次報告書において公表された。


工場番号4001号の揚陸艇は2010年に「東方造船所」で起工され、2013年9月30日に進水した。
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艇がロシア国防省へ引き渡された後、「イワン・カルツォフ」太平洋艦隊へ編入される。

揚陸艇プロジェクト21820(コード名「ジュゴン」)は、新たなロシアエアキャビテーション揚陸艇シリーズである。
プロジェクト21820「ジュゴン」の開発者は、ニジニ・ノヴゴロド「R.E.アレクセーエフ記念水中翼船中央設計局」である。
プロジェクト21820揚陸艇は、無防備の海岸への人員、装輪車、トラック車輌の高速海上移動及び上陸の為に設計されている。
35ノットに達する高速は、底部のエアキャビテーションの存在、強力なディーゼルエンジンM507A-2D及び開放式ウォータージェット駆動装置により提供される。
艇は3両までの戦車、5両までの装甲兵員輸送車を運搬できる。
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同プロジェクトのトップ艇D-105(後の「アタマン・プラトフ」)は2006年2月21日に起工され、2009年にカスピ小艦隊へ編入された。
2011年、「ヤロスラヴリ造船工場」は、プロジェクト21820艇3隻のシリーズの建造の為の契約に署名した。
2014年6月の時点で、3隻の艇は全て進水した。
ヤロスラヴリで建造された最初の艇は「デニス・ダヴィドフ」と命名され、バルト艦隊の為に意図されており、工場航海試験を開始している。


揚陸艇プロジェクト21820「ジュゴン」は、現在までに5隻が起工され、1隻が就役しております。

「アタマン・プラトフ」:ヴォルガ造船工場で建造
2006年2月12日起工/2009年進水/2010年就役
カスピ小艦隊へ配備
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「イワン・カルツォフ」:東方造船所で建造
2010年起工/2013年9月30日進水/2014年就役予定
太平洋艦隊へ配備予定
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「デニス・ダヴィトフ」:ヤロスラヴリ造船工場で建造
2012年1月18日起工/2013年7月26日進水/2014年就役予定
バルト艦隊へ配備予定
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「リムスキー-コルサコフ中尉」:ヤロスラヴリ造船工場で建造
2012年6月21日起工/2014年4月10日進水
バルト艦隊か黒海艦隊へ配備予定
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「ミチュマン・レルモントフ」:ヤロスラヴリ造船工場で建造
2013年1月18日起工/2014年6月5日進水
バルト艦隊か黒海艦隊へ配備予定

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プロジェクト21820揚陸艇は、今後、太平洋艦隊へ2隻が配備される「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦への搭載も可能です。
(実際に搭載されるかどうかはさておいて)
[ロシア海軍向けミストラルの揚陸艇は検討されている]
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