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ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦にはバー(酒場)は設置されない

『イズベスチヤ』より
2014年7月9日0時01分配信
【ロシアの「ミストラル」船員はバー(酒場)と2人用船室を奪われた】

フランスの軍用船の規格条件は、ロシア海軍にとっては過度に快適である事が判明した。
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ロシアの為にフランスSTX社で建造されているプロジェクト「ミストラル」ヘリコプター母艦からは、乗組員の為のバーの部屋が削除される。
『イズベスチヤ』『ロソボロネクスポルト』(ロシア兵器輸出公社)の情報提供者より伝えられた。

海軍の代理人によると、乗組員の娯楽に関する外国の基準は、ロシア海軍の伝統とは相容れない。
「ウラジオストク」「セヴァストーポリ」において、海軍の他の艦からの代表団のレセプション及び船員の休養の為の場所は、士官室となる。
また、ロシア船員の快適さは、フランスの同僚よりは小さくなる。
プロジェクトでは、バスルーム付きの2人用船室が提供されているが、我が国で使用される「ミストラル」では、士官のみに宛がわれる。

『ロソボロネクスポルト』の情報提供者によると、ロシアの為にSTXフランス造船所で建造される「ミストラル」の構造を変更する決定は、(ロシア)海軍により下された。
「バーの為の部屋は契約に含まれておりません。それは私共の伝統とは相容れません。
海軍は、そう決定しました」

対談者は話した。

契約内容に精通している海軍総参謀部の代理人は、艦の娯楽ブロックの構造が変更された事を確認した。
バーは伝統的な士官室に代わる。

「確かに、バーはロシアのミストラルには有りません。
海軍の艦上規則によると、各軍人は、アルコールの摂取を含め、有害な習慣を控えなければなりません。
私共の艦では、乗組員の休養や娯楽の為の場所は、常に残されている士官室となります」
海軍参謀部
は話した。

ウラジーミル・ザハロフ退役少将が説明したように、規則において艦上でのアルコール禁止は明示されていない
-船員の作業には工業用アルコールが使用され(機器を拭く為に)、一部の士官は、個人用金庫に飲料を保持している。

「艦上規則においてアルコールは禁止されておりませんし、艦では、時々大使館内のレセプションが開催され、この場合はテーブルが置かれます。
ですが、規則では飲用禁止されておりますので、バーは私共には必要ありません-我々は、フランスの礼儀作法には慣れておりませんからね。
我々の海軍における娯楽は数多くあり、居住しているのは全て青年(男子)であり、女の子は居ません。
水兵は映画を見て、KBN(陽気なクイズのクラブ)で遊び、故郷へ手紙を書きます」
ザハロフ
は指摘した。

にも拘らず、乗組員の為、アルコールの飲用に関しては厳しい禁止令がある事を元(ロシア)海軍総参謀長ヴィクトール・クラフチェンコは強調した。

「もしも艦長或いは士官が自律航行中にアルコール飲料の引用を許可したのならば、それは、これらの人々が速やかに海軍から免職される可能性を孕みます。
公式レセプションにおいてのみ、少量であれば、バーとしての必要性の為に許容されます。
私達の為の士官クラブにおいては、コーヒーと紅茶が注がれます」
ヴィクトール・クラフチェンコ
は話した。

戦闘艦バーが備え付けられている事をロシア軍人に強く印象付けたのは、2009年に造船所及び当局の代表が、サンクトペテルブルクへ寄港したフランス「ミストラル」を訪れた時であった。
代表団の参加者で戦略技術分析センター所長ルスラーン・プホフによると、その部屋は、アメリカの飲酒施設の様式で成立していた。
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「バーはバックライトで彩られており、カウンター、テーブル、2つの機器:音楽用及び買い物用-これらは、船員自身が設置したものです。
部屋には10のテーブルが有り、部屋のサイズは大きいです。
私は更に、そこには、ストリップショーのポールと同じようなクロムめっきの円柱が有った事に気づきました。
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ですが、私達は、船員の為の同様のものは、沿岸にのみ存在すると説明しました」
ルスラーン・プホフ
は話した。

彼によると、船室で代表団が最も驚いたのは、排水量20000トン以上のロシア艦では一般的では無い-各船室に2名の為の別々の浴室とシャワーが備えられている事だった。

『ロソボロネクスポルト』の対談者の情報では、ロシア「ミストラル」では、士官の為には同じような2名用の船室が提供されるが、
水兵用としては、6-12名を収容する水兵室が配置される。
トイレも、同様の計算により設置される-2名分ではなく、1名分が。
これは、ロシア造船所の規格に対応したものであるとヴィクトール・クラフチェンコは説明した。

「船室のサイズは、艦の排水量に依ります-大型のミストラル(21000トン)或いはピョートル・ヴェリキーの船室システムでは、水兵室は6名と見積もられています。
衛生室は幾つかの船室に1つであり、士官-准士官は2名用船室を共用します。
洗面設備及びトイレを有する船室は、排水量1万トン以上の艦に設置されます」

対談者は話した。

「ウラジオストク」及び「セヴァストーポリ」の艦設計原案では、トレッドミル、鉄棒、ダンベルを備えるスポーツジムが装備されると海軍参謀部の代理人は付け加えた。
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「スポーツは、何週間にも渡る海洋航海においては必要不可欠の要素です」
対談者は指摘した。

2隻のドック型ヘリコプター母艦「ミストラル」を建造する為の12億ユーロの契約は2011年に締結された。
ロシアは、バルト工場(サンクトペテルブルク)において(艦の)後部製造作業を実行し、船体の完成はSTX造船所(サンナゼール)で行なわれ、艦への軍事機器の装備は、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」社(サンクトペテルブルク)で実施される。
1番艦「ウラジオストク」は、今年11月1日に太平洋艦隊へ受領されなければならない。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

1番艦「ウラジオストク」は、前半部分が2012年2月1日にフランスサンナゼール造船所で起工され、後半部分はロシアバルト工場(サンクトペテルブルク)で2012年10月1日に起工、その後、サンナゼールで前部と後部が結合されて2013年10月15日に進水、2014年3月からは洋上試験を何度か実施しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは4回目の航海試験を実施する]

2番艦「セヴァストーポリ」は、前半部分が2013年6月18日にフランスで起工され、後半部分は2013年7月4日にロシアで起工されています。
2014年4月30日には後半部分が進水し、6月26日にはサンナゼールへの曳航が開始されています。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体後部は進水した]
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリ後部のフランスへの曳航が開始された]

配備先となるロシア太平洋艦隊から集められた「ミストラル」級2隻(「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」)の乗組員400名は、ロシア本国から練習艦「スモーリヌイ」で6月30日にサンナゼールへ到着しました。
[ロシア海軍向けミストラル級の乗員400名はフランスへ到着した]

1番艦「ウラジオストク」は今年11月にロシアへ納入される予定となっており、その後、ロシア本国の造船所でロシア製兵装などを設置する最終艤装が行なわれます。
[ミストラル級へのロシア製兵装のインテグレートには約1年を要する]
[ロシア海軍士官団はフランスでミストラル級の操作訓練を受ける]
[ロシア海軍向けミストラル級はサンクトペテルブルクのセーヴェルナヤ・ヴェルフィで兵装取付工事が行なわれる]

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