ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の居住施設に構造上の変更は無い
- カテゴリ:ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル級

2014年7月9日、ロシアの『イズベスチヤ』紙は、ロシア海軍向け「ミストラル」級ヘリコプター母艦の居住施設の構造はフランスの同型艦よりも大幅に変更されると報じました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦にはバー(酒場)は設置されない]
しかしロシア連邦国防省は、この情報を公式に否定しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年7月10日18時06分配信
【ロシア連邦国防省は「ミストラルの不便さ」に関するメディアの情報を「デマ」だと言った】
モスクワ、7月10日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア国防省は、揚陸ヘリコプター母艦「ミストラル」型は設計上の構造変更が加えられ、その結果、ロシア人船員の快適さはフランスの同僚よりは小さくなるというメディアの情報を否定した。
「乗員の居住、更には休養の為に意図された場所に関する構造変更など有りません。
揚陸ヘリコプター母艦ミストラル型の設計に関し、ロシア側は、そのような事はやっていない。
このテーマに関する個々の著者の全ての誹謗は、導かれた"意見"などでは無く、艦の建造に関する"情報提供者"や"専門家"とは関係が無く、新聞は、"デマ"以外の何物でもありません」
軍当局は強調した。
国防省は、艦の要員の様々なカテゴリーの休養の為、同プロジェクトでフランスの設計者により提供されるバーと呼ばれる4つの部屋は、単に「リラクゼーションサロン」と名前が変わっただけである事を強調した。
全てのサロンには、非番時の休養の為の布張りの家具、ビデオ-オーディオ機器、更には他のアクセサリーが完備される。
唯一の例外は、調理器具、保管場所(注入)が存在しない事である。
アルコール飲料自体に関しては、ただ単に、各「軍事専門家」の信念と相容れないだけであり、ロシア船員の文化とは完全に適合している。
更に、建造中の艦における乗員の休養の為の4ヶ所のサロンの存在は、艦及び士官クラブに関する長年の海軍の伝統には影響を及ぼさない事は注目される。
更に、ロシア国防省は、通常要員チームの配置に関し、「6-12名を収容する水兵室」、衛生施設(シャワーと衛生室・トイレ)の量を最小限に抑えるという報道を「ナンセンス」と言った。
ロシア軍当局が説明したように、要員を配置する為の空間と収容数は変更されないままである。
「船の乗組員の居住の為、1、2、4名用の船室(通常要員の為の)が提供され、各室には、温水と冷水を安定供給するバスルームとシャワー室が常備されます。
ヘリコプター母艦は少数の6名用船室を利用でき、各室には更に衛生室とシャワーが装備されます。
これは、実行される任務に応じてミストラル型ヘリコプター母艦の艦上に一時的に居住する揚陸部隊将兵の為だけに意図されています」
同省は付け加えた。
2隻のヘリコプター母艦の1隻目「ウラジオストク」は、2014年12月にはサンナゼールからサンクトペテルブルクへ到着しなければならない。
その後、ロシア製兵装が装備され、計画によると、2015年後半には同艦は太平洋艦隊への移動を行なう。
2隻目のヘリコプター母艦「セヴァストーポリ」は、契約により2015年11月にフランスからサンクトペテルブルクへ到着しなければならない。
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