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ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリ後部はサンナゼールへ到着した

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『イタルタス』より
2014年7月16日0時49分配信
【ロシア連邦海軍の為の軍艦「ミストラル」型の後部はフランスのサンナゼール港へ届けられた】
パリ、7月16日/イタルタス特派員イワン・バチリェフ

ロシア海軍の為に建造される第2の「ミストラル」型ヘリコプター母艦の後部は、火曜日にフランスサンナゼール市へ届けられた。
これは、地元メディアにより報じられた。

サンナゼールの造船所は、「セヴァストーポリ」と命名された艦の組み立ての最終段階を実施する。
予定されているように、同艦は2015年末までにロシア側へ引き渡されなければならない。

将来のヘリコプター母艦の船体の一部は、ネーデルラント大洋曳船「エル・アヴァント20」の力添えでサンクトペテルブルクからフランスへ移送された。
契約条件下で後部はロシア「バルト工場」の専門技術者により建造された。
サンナゼールへの曳航は6月末に始まり、ロシアからフランスへの航路は、合計で16日間を費やした。

ヘリコプター揚陸ドック艦「セヴァストーポリ」は、ロシア海軍のニーズの為に建造されている第2の「ミストラル」型ヘリコプター母艦である。
同艦は2013年6月に起工され、後部は2014年4月に進水した。
前部は既にSTXフランス社で建造されており、ここで艦の2つの部分は接合される。

ヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」型は排水量21,000トン、船体最大長210m、速力18ノット、航続距離は最大で20000海里。
ヘリコプター母艦の乗組員は170名であり、加えて更に450名を艦内へ収容できる。
艦の航空グループには16機のヘリコプターが含まれており、離艦甲板へ同時に6機が展開できる。
艦の貨物甲板には約40両の戦車と70両の車輌を収容できる。

現在、サンナゼールでは400名のロシア人船員が、このタイプのヘリコプター母艦で勤務に就く準備の為、訓練を行なっている
彼等は、2隻の艦の1隻目であり、現在、サンナゼールの造船所で建造が終わっている「ウラジオストク」の全ての艦上システムをマスターする。
訓練ミッションの完了後、乗組員は新たなヘリコプター母艦で、国産の兵装システムを装備する為にサンクトペテルブルクへ向かう。
その後、彼らは主要駐留地ウラジオストクへ到着する。

ロシア海軍の為にフランスヘリコプター母艦を建造する為の11億2000万ユーロの契約は2011年6月に署名された。
合衆国は、ウクライナでの緊張が高まっている事を背景にして契約をキャンセルするようにパリへの説得を試みた。
しかしフランスの政治指導者は、契約破棄の道は取らなかった。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向け「ミストラル」級1番艦「ウラジオストク」は、2012年2月1日にフランスサン-ナゼール造船所で起工され、2013年10月15日に進水し、2014年3月から洋上試験が始まっています。
(但し、同艦の後半部分はロシアで建造され、進水後にサンナゼールへ回航され、前半部分と結合された)
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは4回目の航海試験を実施する]

2番艦「セヴァストーポリ」は、前半部分が2013年6月18日にフランスサンナゼール造船所で起工され、後半部分は2013年7月4日にロシアバルト工場(サンクトペテルブルク)で起工されています。
2014年4月30日には後半部分が進水しました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体後部は進水した]

進水した「セヴァストーポリ」後部は、6月26日にサンクトペテルブルクを離れました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリ後部のフランスへの曳航が開始された]

そして7月15日にフランスサンナゼールへ到着しました。
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今後はサンナゼール造船所で艦の前部と後部が接合され、改めて進水します。

配備先となるロシア太平洋艦隊から集められた「ミストラル」級2隻(「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」)の乗組員400名は、ロシア本国から練習艦「スモーリヌイ」で6月30日にサンナゼールへ到着しています。
[ロシア海軍向けミストラル級の乗員400名はフランスへ到着した]
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