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ロシア海軍はギリシャの港を借用するかもしれない

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より。
【ロシア海軍は、シリアの政権が交代した場合、ギリシャへ落ちつくかもしれない-メディア】
2012年3月23日

ロシアは、シリアの指導者の許可を得て使用しているラタキア及びタルトゥース海軍基地を失う事を恐れ、シリア大統領バッシャール・アサドを擁護するだろう。
『フィナンシャル・タイムズ』の記事において、「ユーラシア·グループ」代表イアン・ブレマーは語った。

アサド政権が瓦解した場合、早急に長期的な供給源を必要とするロシアの視線は、例えばギリシャへ向けられるだろうと彼(イアン・ブレマー)は予測している。

「いつの日かモスクワとアテネは、ロシア連邦海軍へピレウス基地の使用権を提供する為、30~50年の賢明な契約を考慮するだろう」
筆者は述べた。
彼の見解によると、ギリシャは、この契約で計200億ドル程度の資金を得る事が出来る。

しかし、現在のギリシャ政府のエリート達は、北大西洋条約機構(NATO)同盟国の反対の為、契約を締結しないだろう。それは、資金を得る必要性と、ベルリンブリュッセルの言う事に耳を傾けない大衆の強力な圧力に晒される。

今、ヨーロッパ連合(EU)は、ギリシャに対する大きな影響力があり、ギリシャ自身はEU及びNATOとのメンバーシップに関心を有している。
しかし、考慮しないわけにはいかない。本当にアテネが他の選択肢を選ばないのか否かを。
ブレマーは警告した。

ロシアおよび中国の国営企業は、既に外国人投資家が同国に見切りをつけている間に、ギリシャの物件の安価な購入を試みている。
中国コスコCoscoは、ギリシャピレウス港を35年間に渡り管理する権利を取得している。
「ガスプロム」は、(ギリシャの)ガス公社DEPA及びガス配給会社Desfaの民営化に関心を持っていると噂される。
(『フィナンシャル・タイムズ』の)記事は記した。


現在、ロシア海軍シリアタルトゥース港に物資・技術供給所を置いています。
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しかし、2011年初頭からのシリア騒乱の推移次第では、タルトゥース港が使えなくなるという最悪の可能性も全く無いとは言い切れません。

そうなった場合の代替案として、ギリシャピレウスが選ばれると「ユーラシア·グループ」代表イアン・ブレマーは見ているようです。
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ロシア海軍ギリシャは、全くの無関係というわけでもありません。

今年(2012年)1月初頭、北方艦隊の重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」ギリシャ沖で演習を行なっています。
[境界線上のクズネツォフ]
[境界線上のクズネツォフ・その2]

「アドミラル・クズネツォフ」は、2009年1月初頭にもギリシャ付近で演習を行なっています。
[「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、ギリシャ沖で演習を実施する]
[「アドミラル・クズネツォフ」はエーゲ海で演習を実施する]
[「アドミラル・クズネツォフ」はエーゲ海で演習を実施する(その2)]

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