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ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体接合が始まった

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年7月21日10時10分配信
【フランスはヘリコプター揚陸ドック艦「セヴァストーポリ」の前部と後部の接合を開始した】

サンナゼールのSTXフランス造船所は、ロシア海軍の為に建造されているヘリコプター母艦「セヴァストーポリ」の2つのパーツの接合作業を開始した。
『中央海軍ポータル』は、防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。


フランスの造船所は、サンクトペテルブルクバルト工場で建造された「ミストラル」型ヘリコプター揚陸ドック艦の後部と、サンナゼールで製造された前部及び上部構造物の接合を行なわなければならない。
「ウラジオストク」と命名されたロシアの最初の「ミストラル」も、船体は2つに分けて建造された。
バルト工場の代理人が表明したように、2つの箇所の接合は何ら問題なく行なわれた。

ヘリコプター揚陸ドック艦「セヴァストーポリ」の後部は、2014年7月14日にフランス沿岸へ到達した事が想い起される。
サンクトペテルブルクからの艦の船体の一部の曳航作業には18日間が費やされた。
フランスのメディアは、その日、全航路に渡り後部の輸送を実施した曳船エル・アヴァント20は海岸から見えたが、「セヴァストーポリ」の後部が直接に造船所へ着いたのは7月15日であると報じた。

更に『中央海軍ポータル』への情報提供者は、ロシアの為に建造される最初のヘリコプター母艦「ウラジオストク」の艤装作業は進行中であると指摘した。

ヘリコプター揚陸ドック艦「セヴァストーポリ」は、ロシア海軍のニーズの為に建造されている2隻目の「ミストラル」型軍艦である。
ヘリコプター母艦は、サンクトペテルブルクバルト工場STXフランス造船所で2つの部分に分かれて建造され、2013年6月18日に起工された。
2014年4月30日、後部は進水した。
サンナゼールで準備されたヘリコプター母艦の船体は、2014年10月に進水する予定である。
「セヴァストーポリ」ロシア海軍への引き渡しは2015年秋に予定されている。

「ミストラル」型ヘリコプター揚陸ドック艦の排水量は21000トン、船体の最大長は210メートルである。
艦は18ノット(時速約33キロ)の速力発揮を可能とする。
航続距離は20000海里(約37000キロ)。
乗組員160人の他、ヘリコプター母艦は更に450人を収容可能である。
航空グループには16機のヘリコプターが含まれ、このうち同時に6機を離艦甲板へ展開できる。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

1番艦「ウラジオストク」は、前半部分が2012年2月1日にフランスサンナゼール造船所で起工され、後半部分はロシアバルト工場(サンクトペテルブルク)で2012年10月1日に起工、その後、サンナゼールで前部と後部が結合されて2013年10月15日に進水、2014年3月からは洋上試験を何度か実施しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは4回目の航海試験を実施する]

2番艦「セヴァストーポリ」は、前半部分が2013年6月18日にフランスで起工され、後半部分は2013年7月4日にロシアで起工されています。
2014年4月30日には後半部分が進水し、7月15日には、前部と接合する為にサンナゼールへ到着しました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体後部は進水した]
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリ後部はサンナゼールへ到着した]

そして、サンナゼール造船所「セヴァストーポリ」の前部と後部の接合作業が開始されました。

接合完了後、今年10月に改めてサンナゼールで進水します。

「セヴァストーポリ」は2015年11月にロシアへ引き渡される予定です。
その後、ロシアの造船所で兵装などを設置する最終艤装が行なわれ、これが完了した後に極東方面へ回航され、太平洋艦隊へ配備されます。

現在、サンナゼールには「ミストラル」級の乗組員約400名が滞在しています。


[ロシア海軍向けミストラル級の乗員400名はフランスへ到着した]
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