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フランスはロシア海軍向けミストラル級1番艦ウラジオストクを契約期日(2014年10月)通りに引き渡す

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『イタルタス』より
2014年7月22日4時25分配信
【オランド:フランスは1隻目の「ミストラル」を期日通りにロシアへ供給する】
パリ、7月22日/イタルタス特派員イワン・バチリェフ

フランス側は、ロシア連邦海軍の為の軍艦「ミストラル」型の1隻目の建造の為の契約上の義務を履行し、期日内に引き渡す。
この声明は、フランス大統領フランソワ・オランドより出された。
この時に彼は、2隻目のヘリコプター母艦の作業は、ウクライナ危機におけるモスクワの立ち位置に依る事を指摘した。

「契約は2011年に締結されており、艦の準備は殆ど出来上がっており、10月には引き渡さなければなりません」
フランスの指導者は大統領プレスジャーナリスト協会の会合において話した。

彼は、このヘリコプター母艦の供給が挫折するなどという話は有り得ない事を特に指摘した。

「ロシアは(代金を)支払いました」
共和国のトップは指摘し、付け加えた。
そうしなかった場合(契約を履行しなかった場合)、フランス「ロシア側へ11億ユーロの違約金を支払う事になります」

契約の残りの部分の履行についての話で、同タイプの2隻目のヘリコプター母艦の建造の完了に関し、オランドは強調した。
「それはロシアの行動に依るでしょう」

「私は、非常に明確に申し上げております」
彼は付け加えた。
「ですが、これを断念する事を強いられる可能性について、この段階において、制裁下での決定は下されておりません」

大統領によると、もしも更にモスクワへ対する制限事項が導入された場合
「それはヨーロッパ連合のレベルで発生しなければならず、将来の機器供給に関してのみ適用されます」
「そのような事は有りませんが、ロシア自身の行動が不完全か否かを見ていく事になりましょう」

AFP通信オランドの発言を引用した。

[「ミストラル」建造の為の契約]
ロシア海軍の為にフランスヘリコプター母艦を建造する為の11億2000万ユーロの契約は2011年6月に署名された。
現時点で、フランスサンナゼール市の造船所では、ロシア連邦海軍の為のこのタイプの2隻の艦の1隻目であるヘリコプター揚陸ドック艦「ウラジオストク」の建造が完了している。
今、新たなヘリコプター母艦で勤務に就く準備を行なう400名のロシア人船員が訓練を受けている。

「セヴァストーポリ」と命名された2番艦は2013年6月に起工され、サンクトペテルブルク「バルト工場」では、契約条件下でヘリコプター母艦の後部を建造した。
先週、それは建造の最終段階を実行する為、曳航されてサンナゼールへ送り届けられた。
「セヴァストーポリ」は2015年末までにロシア連邦海軍へ引き渡される予定である。

ヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」型は排水量21,000トン、船体最大長210m、速力18ノット、航続距離は最大で20000海里。
ヘリコプター母艦の乗組員は170名であり、加えて更に450名を艦内へ収容できる。
艦の航空グループには16機のヘリコプターが含まれており、離艦甲板へ同時に6機が展開できる。
艦の貨物甲板には約40両の戦車と70両の車輌を収容できる。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

1番艦「ウラジオストク」は、前半部分が2012年2月1日にフランスサンナゼール造船所で起工され、後半部分はロシアバルト工場(サンクトペテルブルク)で2012年10月1日に起工、その後、サンナゼールで前部と後部が結合されて2013年10月15日に進水、2014年3月からは洋上試験を何度か実施しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは4回目の航海試験を実施する]

2番艦「セヴァストーポリ」は、前半部分が2013年6月18日にフランスで起工され、後半部分は2013年7月4日にロシアで起工されています。
2014年4月30日には後半部分が進水し、7月15日には、前部と接合する為にサンナゼールへ到着しました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体後部は進水した]
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリ後部はサンナゼールへ到着した]

7月21日、サンナゼール造船所「セヴァストーポリ」の前部と後部の接合作業が開始されました。
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[ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体接合が始まった]

接合完了後、今年10月に改めてサンナゼールで進水します。

「セヴァストーポリ」は、2015年11月にロシアへ引き渡される予定です。
その後、ロシアの造船所で兵装などを設置する最終艤装が行なわれ、これが完了した後に極東方面へ回航され、太平洋艦隊へ配備されます。

現在、サンナゼールには「ミストラル」級の乗組員約400名が滞在しています。
[ロシア海軍向けミストラル級の乗員400名はフランスへ到着した]


フランス政府は、これまでに何度もロシアへの「ミストラル」級供給の為の契約を破棄する意向は無い事を表明しています。
[フランスはロシアとのミストラル級売買契約を遵守する]
[フランスはロシア海軍向けミストラル級の契約履行を2014年10月に完了する]
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