ロシア海軍将兵は2014年8月初頭からミストラル級の実地操作訓練を開始する
- カテゴリ:ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル級

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年7月22日10時07分配信
【ロシア人船員は8月に「ミストラル」で実地業務を始める】
ロシア人船員の為の「ミストラル」型ヘリコプター母艦の制御の実地業務はフランスで2014年8月7日に開始される。
同時に、ロシア海軍の為に製造された最初の艦「ウラジオストク」の艤装作業は進行している。
『中央海軍ポータル』は、ロシア防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。
フランスのサンナゼールへ到着しているロシア海軍の軍人は、数ヶ月以内に「ミストラル」型ヘリコプター揚陸ドック艦での制御訓練を行ない、秋にはヘリコプター母艦「ウラジオストク」のサンクトペテルブルクへの移動を行なう。
ロシア人船員の訓練は2014年2月19日にサンクトペテルブルクの海軍アカデミーに基づいて始まった事が想い起される。
ウクライナを背景に作り出された複雑な政治的状況にも関わらず、「ミストラル」供給に関するイベントは中断される事は無かった。
新たな艦での実地訓練を受ける為の将兵のフランスへの到着は6月30日となり、1ヶ月遅れた。
乗員の沿岸への滞在中に浮揚兵舎として使われる練習艦「スモーリヌイ」の損傷が故に。
7月15日、ロシアの為のヘリコプター母艦を建造している造船所へ太平洋艦隊海洋航空隊の士官が到着した事は注目される。
既に彼等はエイスク市の海軍航空隊第859戦闘応用センターでの訓練を経ている。
「ミストラル」型ヘリコプター揚陸ドック艦の排水量は21000トン、船体の最大長は210メートルである。
艦は18ノット(時速約33キロ)の速力発揮を可能とする。
航続距離は20000海里(約37000キロ)。
乗組員160人の他、ヘリコプター母艦は更に450人を収容可能である。
航空グループには16機のヘリコプターが含まれ、このうち同時に6機を離艦甲板へ展開できる。
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】
1番艦「ウラジオストク」は、前半部分が2012年2月1日にフランスのサンナゼール造船所で起工され、後半部分はロシアのバルト工場(サンクトペテルブルク)で2012年10月1日に起工、その後、サンナゼールで前部と後部が結合されて2013年10月15日に進水、2014年3月からは洋上試験を何度か実施しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは4回目の航海試験を実施する]
2番艦「セヴァストーポリ」は、前半部分が2013年6月18日にフランスで起工され、後半部分は2013年7月4日にロシアで起工されています。
2014年4月30日には後半部分が進水し、7月15日には、前部と接合する為にサンナゼールへ到着しました。
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体後部は進水した]
[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリ後部はサンナゼールへ到着した]
7月21日、サンナゼール造船所で「セヴァストーポリ」の前部と後部の接合作業が開始されました。

[ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体接合が始まった]
接合完了後、今年10月に改めてサンナゼールで進水します。
現在、サンナゼールには「ミストラル」級の乗組員約400名が滞在しています。
[ロシア海軍向けミストラル級の乗員400名はフランスへ到着した]
[ロシア海軍向けミストラル級の艦載機搭乗員は研修の為にフランスへ到着した]
そのロシア海軍の乗員達は、今年8月7日から「ウラジオストク」で実地操作訓練を開始します。
1番艦「ウラジオストク」は、今年10月にロシアへ引き渡されます。
[フランスはロシア海軍向けミストラル級1番艦ウラジオストクを契約期日(2014年10月)通りに引き渡す]
その後、ロシアの造船所で兵装取付などの最終艤装を行ない完成します。
[ロシア海軍士官団はフランスでミストラル級の操作訓練を受ける]
[ロシア海軍向けミストラル級はサンクトペテルブルクのセーヴェルナヤ・ヴェルフィで兵装取付工事が行なわれる]
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