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ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦(強襲揚陸艦)ウラジオストクは就役から1年間は集中運用される

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『イタルタス』より
2014年7月27日15時48分配信
【情報提供者:1隻目の「ミストラル」は1年間は最大限集中して運用される】
モスクワ、7月27日/イタルタス

ヘリコプター母艦のトップ「ウラジオストク」(「ミストラル」型)は、太平洋艦隊へ受領された後、1年間は特に集中して運用される。
イタルタス特派員は日曜日に防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「1番艦は間違いなく極東へ駐留します。
運用の保障の観点から見れば、1年間の保証期間が有ります。
この年の間に、艦隊は最大限集中して運用試験を行ない、評価しなければなりません」

対談者は話した。

彼は、ロシアが、このタイプの艦2隻の為の支払いを行なった事を想起した。
「2隻目の艦の問題もまた、積極的に解決される事でしょう」
彼は付け加えた。

彼によると、「ミストラル」は私達の国の為に作成されており、「ロシア化」され、私達の緯度で任務へ就くように適合している。
ロシアへ到着した時、近代的な兵器及び国内生産の通信機器を受け取る。

「これは、様々な遠征任務の解決に適している良い艦です。
その為のインフラストラクチュアは準備されています。
3隻目と4隻目のミストラルに関しては、未だ国家防衛発注は有りません。
それは、1隻目と2隻目の運用の結果を見る必要が有ります」

対談者は付け加えた。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
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ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

「ミストラル」級1番艦「ウラジオストク」は、2012年2月1日にフランスサン-ナゼール市STXフランス造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]
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船体後部は、ロシア国内のサンクト-ペテルブルク市「バルト工場」で2012年10月1日に起工されました。
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[バルト工場はヘリ空母ウラジオストクの船体を起工した]

バルト工場で建造された「ウラジオストク」後部は2013年6月26日に進水し、7月8日にフランスサンナゼールへ向けて出発しました。
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[ロシアで建造されたミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの船体後部は進水した]

「ウラジオストク」後部は2013年7月23日にサンナゼールへ到着しました。
[ミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクの船体後部はサンナゼールへ到着した]

結合された「ウラジオストク」は2013年10月15日に進水しました。
[ミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦ウラジオストクは進水した]

2014年3月5日以降には何度かの洋上試験が実施されました。
[ロシア海軍向けミストラル級1番艦ウラジオストクは最初の洋上試験を行なった]
[ロシア海軍向けミストラル級の建造工事は当初の契約に沿って進められている]
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは4回目の航海試験を実施する]

ロシア海軍向け「ミストラル」級2隻(ウラジオストク、セヴァストーポリ)の乗組員約400名は、6月30日以降サンナゼールに滞在しています。
[ロシア海軍向けミストラル級の乗員400名はフランスへ到着した]
[ロシア海軍向けミストラル級の艦載機搭乗員は研修の為にフランスへ到着した]

2014年8月初頭からはロシア海軍将兵による「ウラジオストク」の操作訓練が始まります。
[ロシア海軍将兵は2014年8月初頭からミストラル級の実地操作訓練を開始する]

「ウラジオストク」は、今年10月にロシアへ引き渡されます。
[フランスはロシア海軍向けミストラル級1番艦ウラジオストクを契約期日(2014年10月)通りに引き渡す]

その後、ロシアの造船所で兵装取付などの最終艤装を行ない完成します。
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[ロシア海軍士官団はフランスでミストラル級の操作訓練を受ける]
[ロシア海軍向けミストラル級はサンクトペテルブルクのセーヴェルナヤ・ヴェルフィで兵装取付工事が行なわれる]

今回の記事によると、最終艤装を終えて太平洋艦隊へ配備された後、「ウラジオストク」は約1年間に渡り「集中的に運用」されるとの事です。
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「集中的運用」の具体的な内容には触れられていませんが、積極的に遠距離航海(例えば地中海遠征とか)を実施し、更には寒冷地域(例えば北極圏)にも行き、(ロシア海軍での)運用上の問題が無いかどうかを洗い出すという事でしょう。
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