バルト艦隊のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海へ向かった

『軍事-政治研究センター』より
2014年8月15日配信
【警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は戦闘勤務へと出発した】
2014年8月9日、ウラジーミル・チェロコフ3等海佐指揮下の2等警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、赤旗2度授与バルト艦隊の主要基地を去った。
同艦の乗組員は、ロシア海軍地中海作戦連合部隊の一員として戦闘勤務の課題を遂行する。
「ヤロスラフ・ムードルイ」はローテーションにより、2014年5月から戦闘勤務に就いている赤旗黒海艦隊の2等警備艦「スメトリーヴイ」との交代が計画されている。
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、1991年に起工され、2009年6月19日にロシア海軍へ引き渡されました。
[ネウストラシムイ級2番艦「ヤロスラフ・ムードルイ」就役]
2009年7月24日、バルト艦隊へ編入されました。
[フリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」、バルト艦隊に編入]
2011年末から2012年初頭に掛けて重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」の地中海遠征へ参加しました。
[アドミラル・クズネツォフ地中海遠征2011-2012]
2012年6月末には国際海軍演習FRUKUS(France、Russia、United Kingdom、United States)へ参加しました。
[バルト艦隊フリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は、国際海軍演習「FRUKUS-2012」に参加する]
2012年7月初頭から9月末まで地中海への遠距離航海を実施しました。
[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征(2012年7月-9月)]
2012年12月17日から2013年7月5日まで地中海への遠距離航海を実施しました。
[バルト艦隊艦船は地中海へ向かった]
[バルト艦隊艦船部隊は地中海から戻ってきた]
この間の2013年1月下旬には、地中海東部及び黒海で実施されたロシア海軍3艦隊(黒海艦隊、バルト艦隊、北方艦隊)合同演習に参加しました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬) ]
帰港後はカリーニングラードでオーバーホールが行なわれました。

2014年7月下旬には短期間出港しています。

そして8月9日に地中海へ向かいました。

警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2012年4月以降、ロシア皇帝家(ロマノフ家)の後援を受けています。
[ロマノフ家は警備艦ヤロスラフ・ムードルイを後援する]
ロシア海軍は2012年末から地中海東部に常時艦艇を展開させるようになり、2013年6月1日には地中海作戦連合部隊が創設され、地中海のロシア海軍艦艇を統一指揮しています。
現在、地中海作戦連合部隊の旗艦を務めているのは北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」ですが、同艦はメンテナンスを行なう為、セヴァストーポリへ入港しています。

[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはセヴァストーポリへ行く]
地中海東部には、黒海艦隊の大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」、「ヤマル」などが滞在しています。
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