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ロシア黒海艦隊のアリゲーター級揚陸艦2隻はセヴァストーポリで修理される

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年8月15日12時42分配信
【黒海艦隊の大型揚陸艦「オルスク」と「ニコライ・フィリチェンコフ」の修理がセヴァストーポリで始まる】

黒海艦隊の大型揚陸艦「オルスク」と「ニコライ・フィリチェンコフ」の修理がセヴァストーポリで始まる。
作業は、「第13艦船修理工場」の専門技術者により実行される。
もう1隻の黒海艦隊の大型揚陸艦-「ツェーザリ・クニコフ」は、ブルガリアのヴァルナに在る「フロートスキー・アルセナル」での技術的準備状態の回復を完了する。


2014年8月8日、セヴァストーポリ造船所「第13艦船修理工場」へ、ドック修理の為に大型揚陸艦「オルスク」が到着した。
注目されるのは、休暇中の同艦の艦長アンドレイ・スコヴォルツォフ2等海佐に代わり、全ての作業は、1等航海士アンドレイ・デミチェンコ3等海佐の管理下で行なわれた事である。

以前、7月27日にセヴァストーポリが海軍の日を迎えた時、プロジェクト1171大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」は、艦長補佐官アレクセイ・ヤシェンコ大尉の指揮下で修理が始まった。
2014年春、「第13艦船修理工場」の専門技術者は、黒海艦隊で唯一の戦闘可能な潜水艦でユニークな設計の「アルローサ」を修理のために受け入れた。

もう1隻の黒海艦隊大型揚陸艦は、現在、ブルガリア艦船修理工場「フロートスキー・アルセナル」での修理を完了しつつある。
ローマン・コトリャロフ2等海佐が指揮するプロジェクト775大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」乗組員は、今年秋に修理を完了して戦闘準備状態を回復し、2015年には指示された任務の遂行を開始する予定である。

「オルスク」は、プロジェクト1171大型揚陸艦である。
同艦はカリーニングラード造船工場「ヤンターリ」で1967年8月30日に「BDK-69」の名で起工され、1968年2月29日に進水し、1968年12月5日に海軍の編制へ加わった。
2002年10月20日、「オルスク」の名を受け取った。

「ニコライ・フィリチェンコフ」は、プロジェクト1171大型揚陸艦の最終艦である。
同艦はカリーニングラード造船工場「ヤンターリ」で1974年1月30日に起工され、1975年3月29日に進水し、1975年12月30日に海軍の編制へ加わった。
中東紛争の戦闘ゾーンにおける戦闘勤務中、何度も人道的援助、貨物や軍用車両の輸送任務を遂行した。

「ツェーザリ・クニコフ」は、プロジェクト775大型揚陸艦である。
同艦は1984年にグダニスク(ポーランド)で建造され、1986年に進水した。
当初の名前は「BDK-64」であり、1991年に「ツェーザリ・クニコフ」と命名された。
2013年以降、同艦はブルガリアヴァルナ工場「フロートスキー・アルセナル」で修理を受けている。

セヴァストーポリ連邦国営単一企業「第13艦船修理工場」ロシア連邦国防省に所属しており、黒海艦隊の艦船への技術的準備状態の回復を提供する主要な作業実行者である。
特に、2013年、工場の専門技術社は、127の対象を修理し、35隻の戦闘艦及び支援船のドック修理を行なった。

以前、既に海軍への軍備採用が始まっている黒海艦隊の最新艦を支援する為、同社の生産能力は近代化されると伝えられた。


黒海艦隊大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」は、2014年7月中旬には地中海東部に滞在していましたが、7月末にセヴァストーポリへ戻りました。

同じく黒海艦隊大型揚陸艦「オルスク」は、ここ最近は外洋で活動しておらず、事実上予備役となっていましたが、記事中で触れられているように、8月初頭から修理が始まりました。
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大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」は、2013年7月に修理の為ブルガリアへ到着し、艦船修理工場「フロートスキー・アルセナル」でオーバーホールが行なわれています。
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[黒海艦隊の大型揚陸艦ツェーザリ・クニコフは修理の為ブルガリアに到着した]

なお、「ニコライ・フィリチェンコフ」「オルスク」が入渠している浮きドックPD-30には、黒海艦隊潜水艦「アルローサ」も入渠しています。
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[ロシア海軍黒海艦隊のポンプジェット潜水艦アルローサは近代化改装を行なう]
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