ロシア太平洋艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ラーザレフ(旧フルンゼ)近影
- カテゴリ:重原子力ロケット巡洋艦キーロフ型
ロシア太平洋艦隊所属のプロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ラーザレフ」
1978年7月27日にレニングラードのオルジョニキーゼ記念造船工場で起工され、1981年5月26日に進水、1984年10月31日にソ連海軍へ納入されました。
1984年12月7日に海軍旗を初掲揚し、赤旗太平洋艦隊へ編入されました。
就役時の艦名は「フルンゼ」でした。
1985年8月21日から11月22日まで掛けてバルト海から沿海地方へ回航されました。
[原子力巡洋艦フルンゼ極東回航(1985年)]
1991年12月末のソ連邦解体後は外洋へ出る事も無くなり、1999年7月には予備役に編入され、その後、オーバーホールが計画されましたが資金不足で実現には至らず、フォーキノで係留保管されました。
[原子力巡洋艦フルンゼ(アドミラル・ラザレフ)-2007年3月]
[キーロフ級2番艦フルンゼ(現アドミラル・ラーザレフ)近影(2007年秋)]
[原子力巡洋艦フルンゼ(アドミラル・ラザレフ)近況(2008年8月2日)]
[フォーキノ湾の原子力巡洋艦アドミラル・ラザレフ<旧フルンゼ>(2009年8月31日)]
2011年以降、艦上の各種装備が撤去されました。
[キーロフ型原子力巡洋艦アドミラル・ラーザレフ(2011年7月)]
今年(2014年)の前半もフォーキノに居ました。

この所全く動きが無かった「アドミラル・ラーザレフ」ですが、2014年6月30日、フォーキノ近郊のドゥナイの大型浮きドックPD-41に入渠しました。




ちなみに、この大型浮きドックPD-41は、日本の石川島播磨重工業(IHI)が建造し、1978年にソ連へ輸出したものです。

フォーキノとドゥナイ
右上に「アドミラル・ラーザレフ」、左下に大型浮きドックPD-41が在ります。

そして、最近の「アドミラル・ラーザレフ」

船体には赤茶色の塗料(錆止め塗料)が塗られているようです。
「アドミラル・ラーザレフ」がPD-41へ入渠したのは、この為(錆止め塗料の塗布)だったようです。
「アドミラル・ラーザレフ」は、以前には近代化改装の話も有りましたが、最近では、この話も立ち消えになっております。
[キーロフ型重原子力ロケット巡洋艦近代化計画]
しかしながら、解体するという話も出ていません。
ロスアトム(旧ロシア連邦原子力省)は既に、「アドミラル・ラーザレフ」と同様にフォーキノで長期に渡り非稼働状態に在った原子力偵察艦SSV-33「ウラル」と、「アドミラル・ラーザレフ」の同型艦で、こちらもソ連邦解体後は非稼働状態に在った重原子力ロケット巡洋艦「キーロフ」(アドミラル・ウシャコーフ)の解体を決定しています。
[原子力偵察艦SSV-33ウラルは解体される]
[重原子力ロケット巡洋艦キーロフ(アドミラル・ウシャコーフ)は解体される]
しかし、「アドミラル・ラーザレフ」に関しては、ロスアトムは今の所は何も言っていません。
取りあえず、艦体に錆止め塗料を塗り、保管しておくつもりなのでしょうか。
かつての大型対潜艦「オチャコフ」のように・・・
1978年7月27日にレニングラードのオルジョニキーゼ記念造船工場で起工され、1981年5月26日に進水、1984年10月31日にソ連海軍へ納入されました。
1984年12月7日に海軍旗を初掲揚し、赤旗太平洋艦隊へ編入されました。
就役時の艦名は「フルンゼ」でした。
1985年8月21日から11月22日まで掛けてバルト海から沿海地方へ回航されました。
[原子力巡洋艦フルンゼ極東回航(1985年)]
1991年12月末のソ連邦解体後は外洋へ出る事も無くなり、1999年7月には予備役に編入され、その後、オーバーホールが計画されましたが資金不足で実現には至らず、フォーキノで係留保管されました。
[原子力巡洋艦フルンゼ(アドミラル・ラザレフ)-2007年3月]
[キーロフ級2番艦フルンゼ(現アドミラル・ラーザレフ)近影(2007年秋)]
[原子力巡洋艦フルンゼ(アドミラル・ラザレフ)近況(2008年8月2日)]
[フォーキノ湾の原子力巡洋艦アドミラル・ラザレフ<旧フルンゼ>(2009年8月31日)]
2011年以降、艦上の各種装備が撤去されました。
[キーロフ型原子力巡洋艦アドミラル・ラーザレフ(2011年7月)]
今年(2014年)の前半もフォーキノに居ました。

この所全く動きが無かった「アドミラル・ラーザレフ」ですが、2014年6月30日、フォーキノ近郊のドゥナイの大型浮きドックPD-41に入渠しました。




ちなみに、この大型浮きドックPD-41は、日本の石川島播磨重工業(IHI)が建造し、1978年にソ連へ輸出したものです。

フォーキノとドゥナイ
右上に「アドミラル・ラーザレフ」、左下に大型浮きドックPD-41が在ります。

そして、最近の「アドミラル・ラーザレフ」

船体には赤茶色の塗料(錆止め塗料)が塗られているようです。
「アドミラル・ラーザレフ」がPD-41へ入渠したのは、この為(錆止め塗料の塗布)だったようです。
「アドミラル・ラーザレフ」は、以前には近代化改装の話も有りましたが、最近では、この話も立ち消えになっております。
[キーロフ型重原子力ロケット巡洋艦近代化計画]
しかしながら、解体するという話も出ていません。
ロスアトム(旧ロシア連邦原子力省)は既に、「アドミラル・ラーザレフ」と同様にフォーキノで長期に渡り非稼働状態に在った原子力偵察艦SSV-33「ウラル」と、「アドミラル・ラーザレフ」の同型艦で、こちらもソ連邦解体後は非稼働状態に在った重原子力ロケット巡洋艦「キーロフ」(アドミラル・ウシャコーフ)の解体を決定しています。
[原子力偵察艦SSV-33ウラルは解体される]
[重原子力ロケット巡洋艦キーロフ(アドミラル・ウシャコーフ)は解体される]
しかし、「アドミラル・ラーザレフ」に関しては、ロスアトムは今の所は何も言っていません。
取りあえず、艦体に錆止め塗料を塗り、保管しておくつもりなのでしょうか。
かつての大型対潜艦「オチャコフ」のように・・・

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