fc2ブログ

ロシア海軍の大型揚陸艦3隻は地中海より去った

14-0818b.jpg
14-0818c.jpg
14-0818d.jpg
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年8月18日9時51分配信
【3隻のロシア海軍の揚陸艦は地中海を去った】

黒海艦隊の大型揚陸艦「ヤマル」と「ノヴォチェルカッスク」、そしてバルト艦隊の大型揚陸艦「カリーニングラード」は、地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊の編成から抜けた。

「日曜日、大型揚陸艦ヤマルは黒海海峡ゾーンを通過して北方へ向かい、黒海へ入りました」
8月18日月曜日、(ロシア)海軍総参謀部の代理人は伝えた。
彼によると、2日前、黒海艦隊大型揚陸艦「ノヴォチェルカッスク」「カリーニングラード」(バルト艦隊)、更には海洋曳船MB-304が同じ航路を進んだ。

地中海ロシア連邦海軍作戦連合部隊大型揚陸艦は、定期的に黒海ロシア港へ寄港している。
特に、ノヴォロシースクでは物資を補充している。
「ヤマル」は、2014年初頭から少なくとも6度に渡り地中海への航海を行なっている。

一方、8月16日には、フランス海軍偵察船「デュピュイ・ド・ローム」が、ここ最近での3度目の黒海入りを果たした。
モントルー条約によると、非黒海沿岸諸国の軍艦は、21日間を越えて黒海に滞在する事は出来ない。
ウクライナ東部地域における危機発生後、アメリカ合衆国および他のNATO加盟国の海軍の艦は、殆ど常時に渡り黒海に滞在している。
8月6日以降、黒海エリアにはアメリカロケット巡洋艦「ヴェラ・ガルフ」が滞在している。


14-0818a.jpg
ロシア海軍は2012年末から地中海東部に常時艦艇を展開させるようになり、2013年6月1日には地中海作戦連合部隊が創設され、地中海ロシア海軍艦艇を統一指揮しています。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊創設]

ロシア海軍大型揚陸艦は、2012年末以降、交代で地中海へ常時派遣されています。
[ロシア海軍は19隻の大型揚陸艦を有する]

現在、地中海作戦連合部隊の旗艦を務めているのは北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」ですが、同艦はメンテナンスを行なう為、セヴァストーポリへ入港しています。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラーコフはセヴァストーポリへ行く]
14-0817n.jpg

2014年7月半ば、地中海東部には大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」、警備艦「スメトリーヴイ」、大型揚陸艦「アゾフ」、「ニコライ・フィリチェンコフ」、「ヤマル」、「ノヴォチェルカッスク」、「カリーニングラード」が展開していました。
[ロシア黒海艦隊の大型揚陸艦サラトフは地中海での任務を終えて黒海へ戻った]

「スメトリーヴイ」「ニコライ・フィリチェンコフ」は7月末にセヴァストーポリへ帰港し、「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は8月中旬にセヴァストーポリへ入港、そして更に、「ヤマル」、「ノヴォチェルカッスク」、「カリーニングラード」も、この数日間で地中海を去りました。

バルト艦隊「カリーニングラード」は、昨年12月末以来、地中海へ派遣されています。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2013年12月24日13時13分配信
【バルト艦隊の軍艦は地中海へ向かった】


一方、バルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は8月9日にバルチースクを出港し、地中海へ向かいました。
[バルト艦隊のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海へ向かった]
関連記事
スポンサーサイト