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ロシア太平洋艦隊のアクラ級原潜2隻は近代化改装の為に北極海経由でセヴェロドヴィンスクへ送られる

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『イタルタス』より
2014年8月20日11時59分配信
【2隻の原子力潜水艦は近代化の為に太平洋艦隊からセヴェロドヴィンスクへ送られる】
アルハンゲリスク、8月20日/イタルタス特派員ウラジーミル・アヌフリエフ

太平洋艦隊の2隻のプロジェクト971多目的原子力潜水艦「サマーラ」「ブラーツク」は、防衛造船所「艦船修理センター・ズヴェズドーチカ」での近代化の為にセヴェロドヴィンスクへ送られる。
イタルタス特派員は同社広報サービスより伝えられた。

「ネーデルラントのドックヴァイス社からチャーターしたドック船トランスシェルフは、近日中にペトロパブロフスク・カムチャツキーのアヴァチンスキー湾の港へ到着し、双方の潜水艦を北方航路に沿ってズヴェズドーチカの水域へ送り届けます」
造船所側は話した。
移動には、約3週間掛かるだろう。

これまで、太平洋艦隊の艦船は、ヴィリュチンスクボリショイ・カーメニ極東造船所で修理されていた。
しかしロシア連邦政府は、「ズヴェズドーチカ」では多目的原子力潜水艦プロジェクト971「シチューカ-B」の、極東工場「ズヴェズダー」では原子力潜水艦プロジェクト949A「アンテイ」の定期修理と高度の近代化を実施する事を決定した。
「この専門化は、連続する艦の修復作業遂行の基礎となり、これにより、艦の近代化の時間の短縮、コスト上昇の抑制に貢献しなければなりません。
「ズヴェズドーチカ」
は説明した。

以前に報じられたように、「ズヴェズドーチカ」は、4隻のプロジェクト971潜水艦の修理及び近代化の為の国家契約を締結した。
この内、北方艦隊の2隻の潜水艦「レオパルド」「ヴォルク」は既に造船所に在り、そして太平洋艦隊の2隻は原子力潜水艦「ブラーツク」「サマーラ」である。

公開情報によると、「シチューカ-B」の近代化は、実質的に全ての電波電子兵装システム、自動化システム、兵器複合体に及ぶ。

プロジェクト971原子力潜水艦「シチューカ-B」(NATO分類-アクラ2)は、サンクトペテルブルク海洋機械製造局「マラヒート」で開発された。
同プロジェクト潜水艦は、セヴェロドヴィンスク及びコムソモリスクナアムーレで建造された。
最後の潜水艦-「ネルパ」は、極東造船所において2009年12月にロシア海軍へ引き渡された(その後、インドへ10年間リースされた)。
合計で15隻の原子力艦が進水した。
トップ艦「アクラ」は2002年に海軍の編制から除籍された。
セヴェロドヴィンスクで建造された最初の潜水艦「バルス」は、『ズヴェズドーチカ』で2010年に解体された。
このシリーズの潜水艦の全長は約100メートル、排水量は12770トン、水中最大速力は33ノット(時速約61キロ)、潜航深度600メートル、乗組員73名。
この潜水艦の兵装には、核弾頭有翼ミサイルRK-55「グラナート」、ロケット魚雷、水中ロケットが在る。


ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト971「シチューカ-B」】
現在、北方艦隊に6隻、太平洋艦隊に6隻が在籍しています。

ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督によると、2020年までに6隻のプロジェクト971多用途原潜「高度の近代化」を実施し、プロジェクト971Mとなります。
[ロシア海軍は2020年までに12隻の原子力潜水艦を近代化する]

セヴェロドヴィンスク艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」は、北方艦隊及び太平洋艦隊プロジェクト971多用途原潜6隻の「高度の近代化」を実施します。
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[セヴェロドヴィンスクの艦船修理センターはアクラ級原潜を近代化する]

現在、「ズヴェズドーチカ」では、北方艦隊971原潜「レオパルド」プロジェクト971Mへの近代化改装が実施されています。
[アクラ級原潜レオパルドは2015年に近代化改装を終えて復帰する]

続いて、北方艦隊「ヴォルク」プロジェクト971Mへ近代化される為、「ズヴェズドーチカ」へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊のアクラ級原潜ヴォルクはセヴェロドヴィンスクで近代化改装を行なう]

今後、太平洋艦隊「ブラーツク」「サマーラ」「ズヴェズドーチカ」プロジェクト971Mへ近代化されます。
[ロシア太平洋艦隊のアクラ級原潜2隻はセヴェロドヴィンスクで近代化される]

この為、近日中に2隻の原潜は北極海航路ペトロパブロフスク・カムチャツキーからセヴェロドヴィンスクへ向かう事になりました。
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