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プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは北方海域で深海試験を行なう

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『イタルタス』より
2014年8月22日10時21分配信
【北方艦隊における1隻目の「ワルシャワンカ」の試験は約2週間に渡り続けられる】
サンクトペテルブルク、8月22日/イタルタス

1隻目のプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「ノヴォロシースク」の深海試験は北方艦隊で約2週間に渡り続けられる。
中央設計局「ルビーン」設計主任イーゴリ・モルチャノフイタルタスへ話した。

「ロシア連邦国防省レベルの決定により、ノヴォロシースクは北方艦隊の一員として最終試験を行ないます。
私が見る所では、全てが順調に進めば、試験は2週間も掛からないでしょう。
その後、同艦は勤務場所(黒海艦隊)へ向かいます」
モルチャノフ
は、「ノヴォロシースク」が海軍旗を掲揚する前日に話した。

モルチャノフは、試験プログラムの詳細については説明せず、こう指摘しただけであった。
「バルト海で全て(の試験)を行なうことは出来ません」

この場合、「ノヴォロシースク」サンクトペテルブルクから北方へ自力で向かう-バルト海、デンマーク海峡、更にはノルウェー沿岸に沿って。

北方海域の射爆場で潜水艦の一連の試験を続ける事の必要性についての話で、設計者は、この問題が議論の段階にある事を強調した。

「ノヴォロシースク」は2010年8月に起工された。
これは、2016年までに黒海艦隊へ受領されなければならない「ワルシャワンカ」型潜水艦6隻の1隻目である。
これらの潜水艦第3世代に属しており、世界で最も静粛な潜水艦の1つと見られている。


[プロジェクト06363潜水艦]

プロジェクト06363潜水艦の1番艦B-261「ノヴォロシースク」は2010年8月20日に起工され、2013年11月28日に進水しました。
[プロジェクト06363(改キロ級)潜水艦ノヴォロシースクは進水した]

2014年5月末に工場航海試験が開始されました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクの航海試験が始まった]

6月22日、最初の航海試験は完了しました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクは最初の航海試験を終えた]

7月下旬から再び航海試験が実施されました。

8月21日、サンクトペテルブルクにおいて受領-引渡証書への署名が行なわれました。
[プロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア海軍へ納入された]

2014年8月22日、正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催され、名実ともにロシア海軍へ就役しました。
[黒海艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア海軍へ就役した]


そして、プロジェクト06363潜水艦を設計した「ルビーン」海洋工学中央設計局の設計主任イーゴリ・モルチャノフ氏によると、「ノヴォロシースク」は、今後バレンツ海方面へ移動し、深海試験を実施するとの事です。

おそらく、浅いバルト海では、「ノヴォロシースク」(プロジェクト06363)の限界潜航深度を試す事が出来ないのでしょう。

ただ、モルチャノフ氏は、黒海艦隊へ配備される潜水艦が、全く逆方向のバレンツ海で試験を実施する事については、ロシア国防省内でも議論の対象となっているとも述べています。
つまり、バレンツ海で試験を行なう必要は無い(就役したのならば、速やかに黒海へ向かうべき)と主張する人も居るのでしょう。
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