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ロシア海軍は2016年から高射複合体パーンツィリ-Mを受け取る

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年8月26日10時50分配信
【ロシア連邦海軍の艦は2016年に高射ロケット砲複合体「パーンツィリ」を受け取る】

高射ロケット砲複合体「パーンツィリ」海洋版の軍試験は完了する。
海軍への引き渡しは2016年から始まる。


これは、ホールディングカンパニー「高精度複合体」総取締役アレクサンドル・デニソフが述べた事である。
「高精度複合体」「パーンツィリ」の作成に従事している。

「パーンツィリ-M」は、高射ロケット砲複合体「パーンツィリ-S」の海洋ヴァージョンであり、複合体「コールチク」を代替しなければならない。
高射ロケット砲複合体「パーンツィリ」海洋版の供給契約は(ロシア)国防省と締結されている。

以前、ホールディングカンパニー「高精度複合体」の一員である「機器製造設計局」の取締役ドミトリー・コノプレフは、海軍版パーンツィリは近代化される駆逐艦や他の大型艦へ装備されると述べた。
この作業は既に進行中である。

高射ロケット砲複合体「パーンツィリ-M」の艦載戦闘モジュールには2つのヴァージョンが存在し、この内、ロシア将来駆逐艦「リデル」型の兵装の一部となるヴァージョンは、試験開発作業段階に在る。
大洋ゾーン多用途艦の概容の研究は2014年の国家防衛発注に含まれている。

複合体「パーンツィリ」は、距離20km、高度15kmまでの有翼ミサイル、無人飛行機、航空機、地上施設を破壊する為に意図されている。


「パーンツィリ-S1」(SA-22グレイハウンド)は、ロシア最新高射ミサイル砲複合体です。



「パーンツィリ-S」は様々なヴァージョン(ロシア空挺軍、ロシア海軍、ロシア空軍、ロシア陸軍向け)が計画されています。
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ロシア海軍向けの艦載ヴァージョンも開発されています。
[パーンツィリ-Mは近い将来にロシア海軍へ採用される]
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「パーンツィリ-M」は、ロシア海軍将来駆逐艦「リデル」への搭載が予定されています。
[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]

この他、近代化される重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」への搭載も考慮されています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2010年代後半に近代化改装を行なう]

今回の記事によると、「パーンツィリ-M」は2016年から受領を開始するとの事ですが、2016年の時点では、将来駆逐艦「リデル」は未だ完成しておらず(もしかすると、この時期に起工されるかもしれませんが)、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装も完了していません。

大規模な近代化改装が行なわれる重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」にも「パーンツィリ-M」が搭載されるかもしれませんが、同艦の近代化が完了するのは早くても2018年です。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2014年10月にドック入りする]

この他、大型対潜艦プロジェクト1155/11551(「アドミラル・チャバネンコ」など)か警備艦プロジェクト11540(「ネウストラシムイ」など)にも搭載されるかもしれません。
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