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ロシア海軍航空隊のチャイカは復活する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年8月26日14時54分配信
【クリミアの海軍航空隊は間もなく修復された航空機Be-12を受領する】
モスクワ、8月26日-ロシア通信社ノーボスチ

クリミアの海軍航空隊は間もなく修復された3機の対潜航空機Be-12を受領する。
火曜日、「ベリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体」総取締役・設計主任イーゴリ・ガリワドスキーは記者団に表明した。

「1機の航空機は、既に御客様(ロシア海軍)への御引き渡しの準備が整っております。
今年、私共は、この航空機(Be-12)を更に2機修理し、クリミアのロシア連邦海軍航空隊へ御引き渡しいたします」
ガリワドスキー
は話した。

対潜水陸両用航空機Be-12は、ゲオルギー・ベリエフ(ベリエフ試作設計局)が率いる設計チームにより開発された。
航空機の初飛行は1960年に実施された。
1963年、Be-12モデルは海軍航空隊へ軍備採用された。

Be-12は、良好及び困難な水文気象条件下で、一年中のあらゆる日時に、駐留場所から500km離れた所で潜水艦の探索、追跡、探知、破壊の為に意図されている。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年8月26日15時59分配信
【クリミアのロシア連邦海軍航空隊は、2014年末までに4機のBe-12を受領する】
モスクワ、8月26日-ロシア通信社ノーボスチ

クリミアのロシア海軍航空隊は、今年末までに4機の修復された航空機Be-12を受領する。
火曜日、ロシア通信社ノーボスチは、公開株式会社「G.M.ベリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体」総取締役・設計主任イーゴリ・ガリワドスキーよリ詳しく説明された。

先立って彼は、間もなくロシア連邦海軍が、この航空機を3機受領すると述べた。

「2機の航空機は、既に飛行場に在り、1機は納入の準備を整えており、もう1機は修理完了段階にあります」
ガリワドスキー
は話した。

彼によると、これらの航空機を修理する為の更なる計画については軍当局と既に交渉しているが、具体的な機数について話すのは未だ早い。

Be-12は、良好及び困難な水文気象条件下で、一年中のあらゆる日時に、駐留場所から500km離れた所で潜水艦の探索、追跡、探知、破壊の為に意図されている。


【株式会社「G.M.ベリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体」公式サイト】

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水陸両用機ベリエフBe-12「チャイカ」は、1959年から1973年に掛けて合計143機が製造され、太平洋艦隊、北方艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊海軍航空隊に配備されました。
【ベリエフBe-12全機リスト】

現在では、ロシア黒海艦隊海軍航空隊ウクライナ海軍航空隊が少数機を運用しています。
ロシア海軍において稼働状態に在るのは3機程度ですが、この他に34機が保管されています。


黒海艦隊以外ではもう運用されていませんが、各地でその痕跡を見る事は出来ます。

太平洋艦隊航空隊エリゾヴォ飛行場(ペトロパブロフスク・カムチャツキー)
2機のBe-12が居ます。
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ロシア北方艦隊基地セヴェロモルスクの西方のサフォノヴォ
Be-12が1機居ます。
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バルト艦隊の水上機基地「コサ」(現在は閉鎖)
かつてはBe-12が駐留していました。
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ロシア黒海艦隊Be-12は、セヴァストーポリの北にあるカーチャ飛行場に駐留しています。
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2012年10月12日には1機が墜落事故を起こしています。
[ロシア黒海艦隊の水陸両用機Be-12墜落]

以前には何機かが常時駐機していましたが、最近では、駐機する機体も見られなくなりました。
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Be-12チャイカは既に生産が終了してから40年が経過しておりますが、今回、製造元のベリエフは、黒海艦隊航空隊Be-12の修復作業を実施しました。

ベリエフのトップであるイーゴリ・ガリワドスキー氏によると、今年末までに4機が引き渡されるとの事ですが、他の機体の修復に関してもロシア国防省と交渉が行なわれています。
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