ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦はノヴォロシースクを基地とする
- カテゴリ:ロシア黒海艦隊(2012-2019年)

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年8月28日10時57分配信
【黒海艦隊の潜水艦はノヴォロシースクに駐留する】
黒海艦隊の「ワルシャワンカ」型ディーゼルエレクトリック潜水艦はノヴォロシースクに駐留する。
ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将は表明した。
この潜水艦シリーズは、現在、「アドミラルティ造船所」で建造されている。
最初の「ノヴォロシースク」は、最近ロシア海軍へ引き渡された。
第2の潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は、アドミラルティ造船所のテリトリーで係留試験を開始した。
本日・8月28日、第3の潜水艦「スタールイ・オスコル」が進水した。
第4の潜水艦「クラスノダール」は、現在建造中である。
2014年10月には、残る潜水艦シリーズの「コルピノ」と「ヴェリキー・ノヴゴロド」の起工が計画されている。
本日(8月28日)、ヴィクトール・チルコフは、「スタールイ・オスコル」がロシア連邦海軍地中海グループへ加わると述べた。
2014年8月28日、プロジェクト06363潜水艦の3番艦B-262「スタールイ・オスコル」が進水しました。

[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の3番艦スタールイ・オスコルは進水した]
06363の2番艦B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」は8月下旬から造船所で係留試験を始めています。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の2番艦ロストフ・ナ・ドヌーは係留試験を開始した]
06363の1番艦B-261「ノヴォロシースク」は2014年8月22日にロシア海軍へ就役しました。
[黒海艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア海軍へ就役した]
06363の4番艦「クラスノダール」は2014年2月20日に起工されました。
[プロジェクト06363潜水艦クラスノダールは起工された]
5番艦と6番艦は2014年10月末に起工される予定です。
6隻全てが黒海艦隊へ配備されます。
ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、3番艦「スタールイ・オスコル」進水式典の席上において、黒海艦隊の06363潜水艦は黒海東岸のノヴォロシースク海軍基地に駐留する事を明らかにしました。
黒海東岸のノヴォロシースクでは2000年代後半から黒海艦隊の為の海軍基地の拡張工事が行なわれていました。

これは、ロシア黒海艦隊がクリミア半島のセヴァストーポリに駐留出来なくなるという最悪の可能性を見越してのものでした。
しかし、2014年3月、状況は変わりました。
[ロシア-ウクライナ間の黒海艦隊協定は廃止された]
[ロシア海軍黒海艦隊の艦船の大部分はセヴァストーポリに駐留する]
ロシア黒海艦隊は、セヴァストーポリに駐留できなくなるという可能性を憂慮する必要は無くなりました。
しかし、既にノヴォロシースク海軍基地の拡張工事は進んでおり(当然ながら06363潜水艦の駐留も想定して)、こちらの方を全く使わないわけにも行かないでしょう。
そこで、潜水艦基地はノヴォロシースク、その他の水上艦基地はセヴァストーポリという具合に「棲み分け」する事になったようです。

現在、セヴァストーポリに駐留している黒海艦隊の潜水艦部隊(第247独立潜水艦大隊)は、今年末にも潜水艦旅団へ格上げされますが、こちらもノヴォロシースクへ移転する事になるでしょう。

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