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ロシアはインドに対し最新AIP装備の潜水艦アムール-1650を建造する用意がある

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『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【ロシア連邦は、インドに対し潜水艦及び最新の動力装置を製造する用意がある】
ニューデリー、3月27日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシアが開発した非大気依存動力装置(VNEU)は、輸出用潜水艦「アムール-1650」型のみならず、ロシアとインドが共同建造する潜水艦にも設置できる。
展覧会「ディフェンス・エクスポ・インディア-2012」ロソボロネクスポルト(ロシア兵器輸出公社)代表団の団長ヴィクトル・コマルディンは、ロシア通信社ノーボスチのインタビューに対し、こう述べた。

展覧会「ディフェンス・エクスポ・インディア-2012」は、3月29日から4月1日までニューデリーで開催される。

潜水艦「アムール-1650」非大気依存動力装置は、潜水艦「スコルペネ」(フランス)、214型(ドイツ)、S-80(スペイン)と共に、自国海軍の為に6隻の潜水艦を118億ドルで購入するインドの入札75Iに参加する。
競争入札は2011年9月に発表された。

「ロシアは現在、根本的に新しい非大気依存動力装置の試験を完了しております。
これは、アムール-1650のみならず、(ロシア・インド)共同開発潜水艦にも設置できます。
インド側の重要な仕様に対する批評では、その見通しは良好です」

コマルディンは述べた。

彼は、「ロソボロネクスポルト」インドへ最新潜水艦「アムール-1650」を提案しており、その同型艦は2010年にロシア海軍の編制へ加入した事を想起した。
それは、対艦ミサイル及び汎用魚雷を含むバランスの取れた複合武装を有する。

「アムール-1650」は、地上目標に対する有翼ミサイルの一斉射撃を実施できる。
「インドが取得を望むミサイルは、ロシアだけが設置できます」
コマルディンは述べた。

ロシアの潜水艦プロジェクト677E「アムール-1650」は、その特異な技術特性により、この競争入札に勝利する良い機会がある。
非大気依存動力装置による水中滞在期間は25日以上になり、更に、水中目標探知距離は増大している。
現在、ロシア以外の国の同類の潜水艦の水中滞在期間は15-20日である。

ロシアのプロジェクト「アムール-1650」に相当するのは、非核動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」である。
2010年、同プロジェクトの1番艦である潜水艦「サンクトペテルブルク」は、ロシア連邦海軍の編制へ加入した。

以前、ロシア連邦海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は、非大気依存動力装置を装備する最初のロシア非核動力潜水艦は、プロジェクト677をベースにして2014年に建造できるとロシア通信社ノーボスチに伝えた。
現在、「アドミラルティ造船所」では、非大気依存動力装置を設置する同プロジェクト潜水艦2隻を建造している。
非大気依存動力装置の早いテンポの開発は、中央設計局「ルビーン」の専門技術者により行なわれた。
(2012年3月27日09時32分配信)


記事中に出てくる「根本的に新しい非大気依存動力装置」のプロトタイプは、昨年12月までに試験を完了しています。
[ロシアは新たなAIP機関の試験を終えた]


ロシア海軍総司令官ヴィソツキー提督は、この「根本的に新しい非大気依存動力装置」を装備する潜水艦を2014年に建造できると発言しています。
[ロシア海軍は新たな非大気依存動力潜水艦を建造する]
[ロシア海軍はラーダ級を放棄しない]

現在、「ラーダ」級は1番艦B-585「サンクトペテルブルク」が就役しており、これに続き2番艦B-586「クロンシュタット」、3番艦B-587「セヴァストーポリ」(改名される可能性あり)が建造中ですが、この2隻に「根本的に新しい非大気依存動力装置」を装備して完成させるという事でしょう。

これとは別の輸出用潜水艦「アムール-1650」(プロジェクト677E)ですが、実は、既に船体の一部がアドミラルティ造船所で製造されています。

「アムール-1650」船体(2011年11月3日)
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この船体は、元々は1番艦「サンクトペテルブルク」と同時(1997年12月26日)に製造が開始されましたが、製造途中で作業はストップし、今に至っております。
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