fc2ブログ

ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しは2014年11月まで保留される

14-0904a.jpg
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年9月3日21時38分配信
-0904
【(フランス)外交筋:「ミストラル」の契約は(2014年)11月まで一時中断される】
モスクワ、9月3日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシアへのヘリコプター空母「ミストラル」の供給契約は11月まで一時中断される。
水曜日、AFP通信は、フランス外交筋の談話を引用して報じた。

「この決定は、今週初頭に採択されました。
契約に関する活動は(2014年)11月まで一時中断されます。
この間に、我々は、この事による(深刻な)財政的な影響を見極めます」

情報提供者はこう述べ、付け加えた。
この決定により「私共は10億ユーロの費用が掛かる事になるでしょう」

水曜日、フランス大統領フランソワ・オランドは、フランス安全保障理事会の会合の後にコミュニケを発表した。
それによると、国家元首は、今日のウクライナ情勢の進展に関連し、ロシアへの1隻目の「ミストラル」引き渡しの為の条件は不十分であると認識している。

2隻のヘリコプター空母の供給契約は、フランス国営防衛企業DCNS「ロソボロネクスポルト」(ロシア兵器輸出公社)との間で2011年に締結された。
価格は12億ユーロになる。
1番艦「ウラジオストク」は2014年に、2番艦「セヴァストーポリ」は2015年にロシア海軍へ軍備採用されなければならなかった。
アメリカ合衆国は、艦の引き渡しに反対である。
次に、DCNSは、アメリカの制裁は「ミストラル」の建造と納入を妨げるものではない事を指摘した。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年9月3日23時08分配信
【ロシアへのミストラル引き渡しは法的には停止されていない】
パリ、9月3日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシアへの1隻目の「ミストラル」型ヘリコプター空母の引き渡しは、法的視点から見れば停止されていない。
それはフランス大統領フランソワ・オランドが政治的立場から言ったものであり、ウクライナ情勢が改善されない場合には、艦の引き渡しは承認できない。
水曜日、エリゼ宮の代理人はロシア通信社ノーボスチへ語った。

「法的視点から見ると何も変化は有りません。(ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの)引き渡しは(2014年)11月1日に予定されております。
これは政治的な立場からのものです。
国家元首(フランス大統領)は、現在-今日-の情況(ウクライナの)について御話しております。
この状況に変化が無ければ、私はミストラルの引き渡しには賛同しません」

対談者は話した。

彼によると、大統領の立場は一定に保たれている:納入実施の条件として、ロシアが双方の真の停戦の為に必要な措置を取り、危機から脱する為の政治的解決策を見出す事が必要である。

「最終的な決定は10月に採択され、その結果による一連の手続きが行なわれます」
国家元首府の代理人は指摘した。

水曜日、フランス大統領フランソワ・オランドは、フランス安全保障理事会の会合の後にコミュニケを発表した。
それによると、国家元首は、今日のウクライナ情勢の進展に関連し、ロシアへの1隻目の「ミストラル」引き渡しの為の条件は不十分であると認識している。

2隻のヘリコプター空母の供給契約は、フランス国営防衛企業DCNS「ロソボロネクスポルト」(ロシア兵器輸出公社)との間で2011年に締結された。
価格は12億ユーロになる。
1番艦「ウラジオストク」は2014年に、2番艦「セヴァストーポリ」は2015年にロシア海軍へ軍備採用されなければならなかった。
アメリカ合衆国は、艦の引き渡しに反対である。
次に、DCNSは、アメリカの制裁は「ミストラル」の建造と納入を妨げるものではない事を指摘した。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

1番艦「ウラジオストク」は、前半部分が2012年2月1日にフランスサンナゼール造船所で起工され、後半部分はロシアバルト工場(サンクトペテルブルク)で2012年10月1日に起工、その後、サンナゼールで前部と後部が結合されて2013年10月15日に進水、2014年3月からは洋上試験を何度か実施しています。
[ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦(強襲揚陸艦)ウラジオストクは就役から1年間は集中運用される]

現在、サンナゼールには「ミストラル」級の乗組員約400名が滞在しています。
[ロシア海軍向けミストラル級の乗員400名はフランスへ到着した]
[ロシア海軍向けミストラル級の艦載機搭乗員は研修の為にフランスへ到着した]
[ロシア海軍将兵は2014年8月初頭からミストラル級の実地操作訓練を開始する]

2番艦「セヴァストーポリ」は、前半部分が2013年6月18日にフランスで起工され、後半部分は2013年7月4日にロシアで起工されています。
2014年4月30日には後半部分が進水し、7月15日には、前部と接合する為にサンナゼールへ到着し、既に接合作業が開始されています。
[ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体接合が始まった]


フランス側は、これまでに何度もロシアへの「ミストラル」級供給の為の契約を破棄する意向は無い事を表明していました。
[フランスはロシアとのミストラル級売買契約を遵守する]
[フランスはロシア海軍向けミストラル級の契約履行を2014年10月に完了する]
[フランスはロシア海軍向けミストラル級1番艦ウラジオストクを契約期日(2014年10月)通りに引き渡す]
[ロシア海軍向けミストラル級2番艦の引き渡し再検討に関するフランス大統領の発言は「偽善者に対するポーズ」に過ぎない]
[アメリカの対ロシア制裁はミストラル級の引き渡しを妨げない]
[欧米の対ロシア制裁はロシアへのミストラル級ヘリ空母の引き渡しを妨げない]

しかし9月3日、フランス大統領フランソワ・オランドは、最近のウクライナ情勢の悪化に伴い、ロシアへの「ミストラル」級ヘリ空母(1番艦「ウラジオストク」)の引き渡しを凍結すると発表しました。
関連記事
スポンサーサイト