フランスはミストラル級ヘリ空母に関するロシアとの契約を破棄していない
- カテゴリ:フランスのミストラル級引き渡し保留問題

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年9月4日16時29分配信
【ロシア連邦国防省:ミストラルの契約破棄の正式な通知は無い】
モスクワ、9月4日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア連邦国防省は、パリから「ミストラル」型ヘリコプター空母の供給契約を破棄する正式な通知を受けていない。
ロシア軍当局は、この契約下における義務を履行する事に変わりは無い。
木曜日、ロシア通信社ノーボスチは、軍当局の次官ユーリー・ボリソフより伝えられた。
「現時点で、フランス側は、公式に契約を破棄するなどという立場は取っておりませんし、当方が(契約上の)義務を履行する事に変わりは有りません」
ボリソフは、既に違約金の償還を申請する書類が用意されているのかというロシア通信社ノーボスチの質問に答え、こう話した。
「国防省幹部は、ヘリコプター空母に関する契約を巡る現在の状況に重大な悲劇とは見ておりません。
ロシア側の立場は、国際法に沿って展開していきます」
ボリソフは話した。
彼によると、フランスの請負業者は、協力の継続に大いなる関心を抱いている。
「私共は、これに関し、別の視点を持っております」
水曜日、フランス大統領フランソワ・オランドは、フランス安全保障理事会の会合の後にコミュニケを発表した。
それによると、国家元首は、今日のウクライナ情勢の進展に関連し、ロシアへの1隻目の「ミストラル」引き渡しの為の条件は不十分であると認識している。
2隻のヘリコプター空母の供給契約は、フランスの国営防衛企業DCNSと「ロソボロネクスポルト」(ロシア兵器輸出公社)との間で2011年に締結された。
価格は12億ユーロになる。
1番艦「ウラジオストク」は2014年に、2番艦「セヴァストーポリ」は2015年にロシア海軍へ軍備採用されなければならなかった。
アメリカ合衆国は、艦の引き渡しに反対である。
次に、DCNSは、アメリカの制裁は「ミストラル」の建造と納入を妨げるものではない事を指摘した。
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
2014年9月3日、フランス大統領フランソワ・オランドは、最近のウクライナ情勢の悪化に伴い、ロシアへの「ミストラル」級ヘリ空母(1番艦「ウラジオストク」)の引き渡しを凍結すると発表しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しは2014年11月まで保留される]
しかし、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ氏は、フランス側から「ミストラル」級に関する契約破棄の通告は受けていない事を明らかにしました。
なお、ボリソフ氏は、イタルタスに対しては、こう述べています。
『イタルタス』より
2014年9月3日21時19分配信
【ロシア連邦国防省はフランスの「ミストラル」引き渡し拒否を「重大な悲劇」とは見ていない】
モスクワ、9月3日/イタルタス
ロシア連邦国防省は、フランス側がロシアへのヘリコプター空母「ミストラル」型の供給契約の履行を拒否する可能性を「重大な悲劇」とは見ていない。
水曜日、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフは、イタルタスへ表明した。
「国防省は、その事を重大な悲劇とは見ておりません。
しかしながら、勿論それは不愉快であり、フランスのパートナーとはお互いに一定の緊張を引き起こすでしょう。
ですが、この契約が破棄されても、私共の再軍備プラン及び国家軍備プログラムにとっては悲劇にはなりません」
彼は話した。
- 関連記事
スポンサーサイト