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ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母2番艦セヴァストーポリは2014年に進水する

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『イタルタス』より
2014年9月17日13時42分配信
【ロシア連邦国防相代理:ロシアの為の第2の「ミストラル」は2014年に進水する】
クラスノアルメイスク/モスクワ州/ 9月17日/イタルタス

ロシアの為にフランスで建造中の2隻目の「ミストラル」型ヘリコプター空母は今年に進水する。

ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフは記者団へ伝えた。

「2隻目の艦の作業は計画に沿っております。
進水は今年になります」
ボリソフ
は話した。

国防相代理は、2番艦は、現在、1年前の1番艦と同じ建造段階に在る事を指摘した。
「ミストラル」引き渡しの為のフランスとの更なる協力に関し、フランス側は、ロシアヘリコプター空母の契約破棄を公式に通知していない事をボリソフは指摘した。

「具体的な作業について御話いたしますと、彼ら(フランス側)が契約破棄を望むのならば、その原因などについて公文書で通知するでしょう。
ですが、そのような如何なる通知も有りません」

彼は話した。

1番艦の引渡証書への署名の場所についてユーリー・ボリソフは指摘した。
「間違いなく、署名は行なわれるでしょう」

更に彼は、
1番艦の今日の作業は、当初の計画から少し遅れている事を通知した。
しかし、全ては、「ミストラル」納入の為に提示されたプログラムに沿っている。

フランスへの3隻目と4隻目のヘリコプター空母の発注の可能性についての話で、国防相代理は指摘した。
まだ具体的な事は何も決まっておらず、この件について話すことは出来ない。
「1番艦を受領しなければなりません。そして、それが役立つものかどうかを見極めなければなりません。
その後、3隻目と4隻目に関する決定が下されるでしょう。
一方、私達は、最初の2隻については確固たる契約を締結しており、その後で見極める事になるでしょう」
ボリソフ
は説明した。

[ヘリコプター空母の建造契約]
ロシア海軍の為にフランスヘリコプター空母を建造する為の11億2000万ユーロの契約は2011年6月に署名された。
「ウラジオストク」と命名された1隻目の「ミストラル」は2013年10月に進水した。
2014年9月、同艦はロシア人船員を乗せて海へ出た。

しかし、以前にフランス大統領フランソワ・オランドが表明したように、「ミストラル」引き渡しに関する最終決定は10月末に下される。
2隻目の「ミストラル」-「セヴァストーポリ」は、2015年に納入されなければならない。
以前、同艦は2014年10月の進水を予定していると報じられた。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

1番艦「ウラジオストク」は、前半部分が2012年2月1日にフランスサンナゼール造船所で起工され、後半部分はロシアバルト工場(サンクトペテルブルク)で2012年10月1日に起工、その後、サンナゼールで前部と後部が結合されて2013年10月15日に進水、2014年3月からは洋上試験を何度か実施しています。
[ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦(強襲揚陸艦)ウラジオストクは就役から1年間は集中運用される]
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2番艦「セヴァストーポリ」は、前半部分が2013年6月18日にフランスで起工され、後半部分は2013年7月4日にロシアで起工されています。
2014年4月30日には後半部分が進水し、7月15日には、前部と接合する為にサンナゼールへ到着し、既に接合作業が開始されています。
[ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦セヴァストーポリの船体接合が始まった]
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そして今回、ロシア国防相代理ユーリー・ボリソフ氏は、「セヴァストーポリ」が2014年中には進水すると述べました。
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2014年9月3日、フランス大統領フランソワ・オランドは、最近のウクライナ情勢の悪化に伴い、ロシアへの「ミストラル」級ヘリ空母(1番艦「ウラジオストク」)の引き渡しを凍結すると発表しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しは2014年11月まで保留される]

しかし、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ氏によると、フランス側から「ミストラル」級に関する契約破棄の通告は有りません。
[フランスはミストラル級ヘリ空母に関するロシアとの契約を破棄していない]

フランス側も、これは「ミストラル」級に関する契約の破棄を意味するものではないと再三に渡り表明しています。
(契約を破棄してしまえばロシアへ違約金を支払う必要が生じる為)

オランド大統領の声明が発表された後も、サンナゼールには「ミストラル」級の乗組員約400名が滞在しており、退去させられる兆候は全くありません。
(本当に契約を破棄するのならば、当然ながら彼等は退去させられる)
[ロシア海軍のミストラル級ヘリ空母乗員はサンナゼールに居る]

結局、ロシア「ミストラル」級ヘリコプター空母「ウラジオストク」を当初の納入期日(2014年11月1日)に引き渡すか否かの決断は、今年10月末に下される事になりました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しに関する決定は2014年10月末に下される]

一方、ロシア人船員によるヘリコプター空母「ウラジオストク」の最初の出航は9月10日に予定されていましたが、フランス側の説明によると「技術的な理由」で延期されることになりました。
[ロシア海軍将兵によるミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの最初の出航は延期された]
[ロシア海軍将兵によるミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの最初の出航は2014年9月15日に予定されている]

結局、9月13日に出航しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクはロシア海軍乗員の手でサンナゼールを出航した]
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