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ロシア海軍のボレイ級戦略原潜2隻は2015年秋に太平洋方面から弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射する


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『イタルタス』より
2014年9月26日12時54分配信
【情報提供者:原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」と「ウラジーミル・モノマーフ」は2015年秋に「ブラヴァー」を発射する】
モスクワ、9月26日/イタルタス

戦略原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」は、常時駐留地であるカムチャツカヴィリュチンスクへ到着した後、2015年秋に「ブラヴァー」ミサイルの単一発射を実行する。

イタルタスは、ロシア連邦海軍総参謀部の消息筋より伝えられた。

「承認された計画によりますと、来年秋、アレクサンドル・ネフスキーとウラジーミル・モノマーフは、太平洋のクリル諸島東部からアルハンゲリスク方面のカニン・ノス岬のチジャ射爆場へ水中位置からブラヴァーの単一試験発射を実施しなければなりません」
彼は話した。
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「計画発射の目的は、双方向-北方から東方へ、或いは、その逆方向-のブラヴァー飛翔の為のルートの適合性のチェックです」
対談者は説明した。

「発射の実行後、両方の艦は戦闘当直に就き、世界の大洋の指定海域における戦闘哨戒任務の遂行を始めます」
情報提供者は付け加えた。

発射は、2013年秋の失敗した試験後の4度目と5度目となる。
「このように、発射失敗後、昨年に国防相は、少なくとも5度のブラヴァー試験発射の実行を指示しております」
情報提供者は締め括った。

「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」は、プロジェクト955(ボレイ)原子力潜水艦の1隻目と2隻目の生産艦である。
「ネフスキー」は昨年末に海軍の編制へ加入し、「モノマーフ」は今年12月に加入する。
各々の「ボレイ」は、個別誘導再突入弾頭を有する大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」を16基搭載できる。

ミサイルの飛翔距離は、頭部の弾頭の数により、最大で11000kmに到達できる。
国防省の計画によると、「ブラヴァー」で武装した「ボレイ」は、2025年から2030年のロシア海洋戦略核戦力の中核を成す。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

2013年9月6日、「ボレイ」級戦略原子力潜水艦2番艦「アレクサンドル・ネフスキー」は、白海弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験を実施しましたが、失敗に終わりました。
[2隻のボレイ級戦略原潜の国家試験はSLBMブラヴァー試射失敗により中断される]
[発射に失敗したSLBMブラヴァーには遠隔測定器が装備されていなかった]
[SLBMブラヴァー発射失敗の原因が発表された]

この為、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、更に5回の「ブラヴァー」発射を命じました。

その1回目は、2014年9月10日、「ボレイ」級戦略原子力潜水艦3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」により白海から実施され、弾頭は全てカムチャツカ半島クラ射爆場へ着弾しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはブラヴァー弾道ミサイル発射に成功した]


2014年には、更に2回(2回目と3回目)の「ブラヴァー」発射が白海方面から実施される予定となっております。
[ロシア海軍は2014年10月と11月にも潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射する]

そして、4回目と5回目の「ブラヴァー」発射は、2015年秋に太平洋方面から実施される事になりました。
この時期までに、「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」は、カムチャツカ半島原潜基地ヴィリュチンスクへ配備されており、クリル諸島の東部(つまり太平洋上)からアルハンゲリスク方面に向けて「ブラヴァー」を発射します。
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