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ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは整備後の点検の為に出航した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年9月29日12時48分配信
【巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は復旧後に海へ出た】
モスクワ、9月29日-ロシア通信社ノーボスチ

重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」は、計画された技術的準備状態の復元を完了した後、北方艦隊の戦闘訓練射爆場へと去った。
月曜日、西方軍管区下の北方艦隊広報サービス部代表ワジム・セルガは発表した。

「重航空巡洋艦の乗組員は、数日間に渡って艦の全てのユニットとメカニズムの動作状態の点検、部下を統制する為の司令部の技量の確保、更には、海洋でのダメージコントロールの為の計画艦内演習、通信演習、乗組員の日常の組織的活動が実施されます」
セルガ
は話した。

複合活動の仕上げには、艦の磁場の測定、更には、艦上航空隊のフライトを保障する為に意図された複合体の動作状態の点検といった作業が含まれる。

近い内に巡洋艦の乗組員は、北方艦隊独立艦上戦闘機航空連隊との合同戦闘訓練を実施し、艦の甲板への戦闘機Su-33及び練習訓練航空機Su-25UTGの発着艦、更には、捜索救助保障部隊との協同活動へ取り組む。

重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」は、ロシアで唯一の航空巡洋艦であり、北極圏緯度で戦闘機飛行士が空中へ上がる世界で唯一の艦である。
2014年5月、航空巡洋艦は、ほぼ半年に渡って続けられた7度目の遠距離航海を終えた。
2014年7月、ロシア軍の最高司令官であるロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、重航空巡洋艦の艦上でセヴェロモルスクでのロシア連邦海軍の日の祝賀行事を視察した。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]

記事中で触れられていますが、「アドミラル・クズネツォフ」(1991年1月就役)は、これまでに7回の遠距離航海(北東大西洋へ2回、地中海へ5回)を実施しており、最近では、2013年12月17日から2014年5月18日までの5ヶ月間に渡る大西洋・地中海遠征を実施しています。
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]

遠距離航海から戻った後は、ムルマンスク市郊外の第35艦船修理工場でメンテナンスが行なわれました。
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7月18日にはムルマンスクからセヴェロモルスクへ移動しました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近影(2014年7月18日)]

7月27日の「ロシア海軍の日」には、北方艦隊基地セヴェロモルスクで祝賀行事に参加しました。


その後、第35艦船修理工場へ戻ってメンテナンスを完全に終え、9月29日に点検の為、バレンツ海へ出航しました。

今後は、セヴェロモルスク-3に駐留する艦上航空隊も参加して訓練が実施されます。
[ロシア海軍艦上航空隊はクリミアのニートカへ戻ってきた]
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33はバレンツ海上空で空中戦闘訓練を始めた]


「アドミラル・クズネツォフ」は、2010年代後半に近代化改装が実施されます。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2010年代後半に近代化改装を行なう]


「アドミラル・クズネツォフ」ロシア海軍において「重航空巡洋艦」に分類されていますが、一般的には「航空母艦」として知られています。

「アドミラル・クズネツォフ」(プロジェクト11435重航空巡洋艦)を設計した「ネフスキー計画設計局」のトップであるセルゲイ・ウラソフ氏は、以前に「ロシア通信社ノーボスチ」のインタビューにおいて、「航空母艦」「重航空巡洋艦」の違いについての質問に答えています。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年2月3日12時00分配信
【「ネフスキー計画設計局」総取締役セルゲイ・ウラソフ氏へのインタビュー】

アンナ・ユージナ(インタビュアー)「ところで、航空巡洋艦と航空母艦の条件の違いは何ですか?」

セルゲイ・ウラソフ「ソヴィエト時代、黒海から航空母艦がボスポラス、ダータネルス海峡を通る事は許されず、巡洋艦のみでした。
従いまして、キエフから始まる私達の全ての艦は重航空巡洋艦と呼ばれる事になりました。
それは排水量が大きく、基本的に、その兵装は巡洋艦に近いものでした。
全てのソヴィエトの航空艦は、打撃、対潜、高射兵器を有しておりました。
今日においては、間違いなく"航空母艦"という呼称へと移行する必要が有ります。
ヴィクラマーディティヤの仕様は、航空母艦です。
それ(ヴィクラマーディティヤ)は、排水量がアメリカの航空母艦ニミッツ型に比べて半分以下の45000トンであるが故に軽(空母)と見られております。
1988年11月25日に起工されたウリヤノフスクもまた、巡洋艦とは呼ばれておりましたが、これは典型的な重航空母艦でしょう。
その戦術-技術特性には、殆どニミッツと同等でした。
私達は、機器、兵装、技術においてアメリカと同水準に達しました。
ウリヤノフスクには、新たな航空機が配備される筈でした。
ですが、この艦は幸運ではありませんでした。
その船体は、造船台において殆ど形成されていたのですが、1992年、ウクライナ政府の決定による資金供給停止の故に切断され、スクラップになりました」
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