fc2ブログ

ロシア海軍北方艦隊は空母アドミラル・クズネツォフの救助訓練を行なう

14-1001c.jpg
『タス通信』より
2014年10月1日13時48分配信
【北方艦隊の船員はバレンツ海での演習で航空巡洋艦を「救助する」】
モスクワ、10月1日/タス通信

北方艦隊捜索救助保障部隊の演習は水曜日にバレンツ海で始まった。
船員の任務は、仮想の遭難艦の役割を務めるロシアで唯一の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を救助する事に有る。
タス通信は、艦隊の公式代理人ワジム・セルガ1等海佐より伝えられた。

演習を統括する北方艦隊参謀長ニコライ・エフメロフ中将は、参加者の主要任務について指摘した。
「救助部隊及び救助手段の利用可能な装備を全て使用し、海上における緊急事態及び危機的状況を解決する為の全ての可能性に実地で取り組む」

[演習中に]
北方艦隊
の代理人によると、活動中に「遭難」艦の探知、水上に居る大勢の人員の救助、艦の上甲板及び上部構造物の消火、その曳航に取り組む。

演習には、救助曳船「アルタイ」、小型対潜艦「ユンガ」、そして対潜航空機Il-38が参加する。
加えて、演習には、海洋救助曳船「ミクラ」捜索救助艇「マルカブ」も追って参加するとセルガは説明した。

更に、重航空巡洋艦の乗組員は、北方艦隊独立艦上戦闘機航空連隊の飛行士と共に演習を行ない、戦闘機Su-33及び練習訓練航空機Su-25UTGによる艦の甲板への発着艦へ取り組む。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]

記事中で触れられていますが、「アドミラル・クズネツォフ」(1991年1月就役)は、2013年12月17日から2014年5月18日までの5ヶ月間に渡る大西洋・地中海遠征を実施しています。
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-)]

遠距離航海から戻った後は、ムルマンスク市郊外の第35艦船修理工場でメンテナンスが行なわれました。
14-0929c.jpg

7月18日にはムルマンスクからセヴェロモルスクへ移動しました。
[ロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近影(2014年7月18日)]

7月27日の「ロシア海軍の日」には、北方艦隊基地セヴェロモルスクで祝賀行事に参加しました。

その後、第35艦船修理工場へ戻ってメンテナンスを完全に終え、9月29日に点検の為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは整備後の点検の為に出航した]

9月30日、セヴェロモルスク-3に駐留する艦上航空隊の訓練が始まりました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフで艦上航空隊の訓練が始まった]


そして10月1日からは北方艦隊捜索救助部隊の演習へ参加します。

この演習において「アドミラル・クズネツォフ」「遭難艦」の役を演じます。


「アドミラル・クズネツォフ」は、2010年代後半に近代化改装が実施されます。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2010年代後半に近代化改装を行なう]
関連記事
スポンサーサイト