ロシア海軍の大型揚陸艦イワン・グレン型の2番艦が建造される


『タス通信』より
2014年10月13日10時21分
【ロシアは2隻目の「イワン・グレン」型揚陸艦を建造する】
モスクワ、10月13日/タス通信
2隻目の「イワン・グレン」型大型揚陸艦の建造が決定された。
それはトップ艦と同様になるが、輸入された機器は国産に置き換えられる。
タス通信のインタビューに対し、同プロジェクトを開発した「ネフスキー計画設計局」の総取締役セルゲイ・ウラソフは、こう述べた。
2004年に起工された艦は、2015年に海軍へ引き渡されなければならない。
「艦の最終的な費用は定められました。
来年、それは海軍へ受理されなければなりません」
ウラソフは述べ、このような艦の2隻目の建造が決定されたと付け加えた。
「ネフスキー計画設計局」のトップによると、建造される新たな艦は「一連の輸入機器を国内の同類のものへ交換する事が予定されています」
「それは、建造中に調整された1番艦の文書に基づいて建造されます」
ウラソフは付け加えた。
設計局総取締役は、2番艦のセクションは以前に起工されたが、その後、建造が停止された事を想い起した。
ウラソフは、「ネフスキー計画設計局」は、2隻目の「グレン」の為の輸入部品の代替に従事していると話した。
プロジェクトのトップ艦について、「非常に少数の外国製品」及び全ての機器が以前に購入されたと彼は説明した。
「輸入代替問題に関しまして、私共は、次の艦の為に決定します」
対談者は説明した。
彼は、輸入機器の一部は代替が困難である事を認めた。
「代替に関しましては幾つかの問題が有ります。例えば、冷凍機や廃棄物清掃装置、ビルジ水清掃装置とか」
ウラソフは話した。
にも関わらず、彼によると、既にビルジ水洗浄の為の国内製造装置は見出されている。
見出された企業は、焼却炉(廃棄物処理炉)を製造している。
排水量5000トンの軍艦「イワン・グレン」型は、揚陸部隊の上陸、車両及び機器の輸送の為に意図されている。
この艦は300名までの海軍歩兵、40両の装甲兵員輸送車或いは13両の戦車を無防備の海岸へ上陸させることが出来る。
「グレン」の甲板上には、2機のヘリコプター(Ka-29型)、76mm砲、2基の高射装置AK-630、反応火力一斉射撃システムが載せられる。
以前より、「イワン・グレン」型のトップ艦の納入時期は繰り返し延期されている。
特に、プロジェクト原案の変更が発生したが故に。
「ネフスキー計画設計局」総取締役が話したように、同社は既に新プロジェクト揚陸艦の作業に取り掛かっている。
「私共は、現在、材料を用意する手続きを主導しており、海軍総司令官へ報告しています。
その後の全ては海軍の決定に依ります。
計画設計局は、揚陸艦を含め、常に作業を行なっております」
ウラソフは話した。
[新型揚陸艦イワン・グレン]
プロジェクト11771大型揚陸艦「イワン・グレン」は、2004年12月24日に起工されました。
それから約8年後の2012年5月18日に進水しました。
[新型揚陸艦イワン・グレンは進水する]
しかし、その後の作業の進捗はスローペースであり、ロシア海軍への引き渡し時期は2015年に延期されています。
[大型揚陸艦イワン・グレンは2015年にロシア海軍へ納入される]
その「イワン・グレン」型ですが、ようやく2番艦の建造が決定されました。
2番艦建造の話は以前から出ていましたが、ようやく実現される事になるようです。
[新型揚陸艦イワン・グレンの2番艦が建造されるかもしれない]
記事末尾で触れられていますが、「ネフスキー計画設計局」は、既に新プロジェクト揚陸艦の設計作業に取り掛かっています。
[ロシアは新たな大型揚陸艦を造る]
しかし、実際に建造されるのは未だ先の話なので、取りあえずは既に建造が進められている「イワン・グレン」の同型艦を建造する事になったのでしょうか。

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