ロシア海軍潜水艦、スウェーデン首都沖に出現?
- カテゴリ:ロシア海軍ニュース


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年10月19日11時18分配信
【国防省:ロシア連邦の戦闘艦に異常事態は起こっていない】
モスクワ、10月19日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア海軍の潜水艦は計画に沿って世界の大洋エリアで任務を遂行している。
日曜日、ロシア連邦国防省の公式代理人は記者団へ伝えた。
「ロシア海軍の潜水艦、そして水上艦は、計画に沿って世界の大洋エリアで任務を遂行しております。
異常事態、ましてや緊急事態(事故)など、ロシアの戦闘艦では起こっておりません」
彼は表明した。
金曜日(10月17日)、スウェーデン軍はストックホルム近郊の同国領海内で外国潜水艦を探知する為の大規模作戦を開始した。
その探索には、戦闘艦、ヘリコプター、複数の陸軍部隊が関わっている。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省広報サービス・情報供給部発表
2014年10月19日11時58分配信
【ロシア海軍の潜水艦と水上艦は計画に沿って世界の大洋エリアで任務を遂行している】
異常事態、ましてや緊急事態(事故)など、ロシアの戦闘艦では起こっていない。
以前、複数の外国メディアは、スウェーデン領海内で事故を起こしたロシア潜水艦の探索が行なわれたと報じた。
2014年10月17日夜、スウェーデン沿岸に外国の潜水艦が居るとの通報を受け、スウェーデン軍は大規模な捜索活動を実施しました。
『AFP通信』より
2014年10月18日13時44分配信
【スウェーデン首都沖に外国潜水艦か、軍が大規模な情報収集作戦】
2014年10月19日17時08分配信
【スウェーデン軍、首都沖での大規模な情報収集作戦を拡大】
この件に関連し、ロシア海軍の潜水艦がスウェーデン沖で事故を起こしたという報道も有りましたが、それはロシア連邦国防省から公式に否定されました。
ただし、ロシアの潜水艦がスウェーデン沿岸に居たのかどうかに関しては、当然ながら触れられていません。
ロシア海軍バルト艦隊には、2隻の通常動力潜水艦(プロジェクト877/877EKM)が在籍しております。
ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【B-806「ドミトロフ」】
【B-227「ヴィボルグ」】
「ドミトロフ」(1986年就役)は輸出用のプロジェクト877EKM(それ以前の輸出型877Eの改良型)の1番艦ですが、外国へは輸出されずにソ連/ロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ配備されました。
「ヴィボルグ」(1982年就役)は極東で建造され、当初は太平洋艦隊へ配備されましたが、後にバルト艦隊へ転属しました。
2012年3月からクロンシュタットで修理中でしたが、2014年初頭までに修理を完了し、今年7月27日の「ロシア海軍の日」の観艦式(サンクトペテルブルク)に姿を見せています。

その後、一旦クロンシュタット港へ戻りました。

8月22日にサンクトペテルブルクで行なわれたロシア西方軍管区150周年記念観艦式にも参加しています。

その後は、バルチースク(カリーニングラード)方面へ回航されました。


「ヴィボルグ」(2014年9月25日、バルチースク近郊のスヴェルトイ艦船修理工場)

バルト艦隊の潜水艦は2隻とも稼働状態に在るという事になりますが、「ヴィボルグ」は9月下旬にバルチースク近郊の修理工場へ入っているので、修理後の調整が完全には終わっていないようです。
現在(10月中旬)には完全に終わっている可能性は有りますが。
そして、もう1隻の「ドミトロフ」は、今年7月27日の海軍記念日観艦式にも8月22日の西方軍管区150周年記念観艦式にも姿を見せていません。
同艦の最近の動向は全く不明です。

もしも、2014年10月17日にスウェーデン沿岸に居た「外国潜水艦」がロシア海軍の艦であるのならば、最も可能性が高いのは「ドミトロフ」でしょう。
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