ロシア海軍の将来空母は2030年以降に就役する
- カテゴリ:ロシア新世代航空母艦

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年10月25日12時51分配信
【新たなロシアの航空母艦は2030年以降にロシア連邦海軍へ加わる】
モスクワ、10月25日-ロシア通信社ノーボスチ
(ロシア)海軍は新たな航空母艦を2030年以降に受領する。
『エコー・モスクワ』の生放送においてロシア連邦海軍総司令官代理(軍備担当)ヴィクトール・ブルスクは述べた。
現在、ロシア連邦海軍の戦闘編制には、唯一の航空巡洋艦-「アドミラル・クズネツォフ」が在籍している。
以前、ロシア連邦国防省は、航空母艦の建造に関する問題は5年以内には決定されないと発表している。
2020年までの国家軍備プログラムにおいては、航空母艦の建造は予定されていない。
「現時点において、海軍総司令部は、艦隊の編制に航空母艦が存在する必要性を否定してはおりません。
建造が計画される航空母艦は、根本的に新しい大排水量の戦闘艦となります。
最初の航空母艦が2030年よりも前に待ち受ける事は有りませんが、その作成は既に計画されており、適切な時期に実行されます」
ブルスクは述べた。
彼は更に、航空(母艦)複合体の主要兵器は、有人機及び無人機となる事を指摘した。
加えて、その構成には、空中、水上、水中環境下で動作する自動化(ロボット化)システムが含まれる。
重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」は、ロシアで唯一の航空巡洋艦であり、北極圏緯度で戦闘機飛行士が空中へ上がる世界で唯一の艦である。
2014年5月、航空巡洋艦は、ほぼ半年に渡って続けられた7度目の遠距離航海を終えた。
2014年7月、ロシア軍の最高司令官であるロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、重航空巡洋艦の艦上でセヴェロモルスクでのロシア連邦海軍の日の祝賀行事を視察した。
[ロシア将来航空母艦]
「ネフスキー計画設計局」総取締役セルゲイ・ウラソフ氏は、今年(2014年)2月以降、ロシア将来航空母艦Перспективный Авианосецについて色々と語っています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア将来空母の作成には約10年掛かり、費用は1000-3000億ルーブルになる]
4月下旬には、ロシアでも航空母艦用の電磁カタパルトの開発が始まった事を明らかにしました。
[ロシアは将来空母用の電磁カタパルトの開発を始めている]
5月末、ロシア国防相代理ユーリー・ボリソフ氏は、ロシア国防省が3つの将来空母設計案を検討している事を明らかにしました。
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]
「3つの設計案」は、重航空母艦(80000-85000t級)、中航空母艦(55000-65000t級)、軽航空母艦(50000t未満)を指しています。
そして今回、ロシア海軍総司令官代理(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク少将から、将来空母の1番艦は2030年以降に就役する予定である事が明らかにされました。

就役が2030年以降ですから、建造が開始されるのは2020年代(初頭?)になるでしょう。
なお、ブルスク提督によると、新たなロシア航空母艦の主要兵装は、有人航空機と無人航空機になるとの事ですから、以前の「重航空巡洋艦」のような重武装艦にはならないようです。

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