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もしもフランスがミストラル級ヘリ空母をロシアへ引き渡さなかった場合、ロシアは違約金を請求する

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『タス通信』より
2014年10月23日20時24分配信
【セルゲイ・イワノフ:「ミストラル」に関する契約が履行されない場合、ロシア連邦は違約金を請求する】
ソチ、10月23日/タス通信

ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約が履行されなかった場合、ロシアは裁判所へ提訴し、違約金を請求する。
ロシア連邦大統領府長官セルゲイ・イワノフは記者団へ表明した。

「契約が履行されなかった場合には、契約に基づき、裁判所へ提訴し、違約金を請求します。
全ての文明世界と同様に」

彼は強調した。
「契約が履行されているか否かを決めるのは、モスクワでは無くパリです」

「ロシアとフランスの関係は、長年に渡る伝統と歴史を有しております。
僕は、長期的な相互利益を完全に犠牲にするような状況がもたらされるなどと考える事は望んでおりません」
クレムリン府
のトップは表明した。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

2014年9月3日、フランス大統領フランソワ・オランドは、最近のウクライナ情勢の悪化に伴い、ロシアへの「ミストラル」級ヘリ空母(1番艦「ウラジオストク」)の引き渡しを凍結すると発表しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しは2014年11月まで保留される]

しかし、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ氏によると、フランス側から「ミストラル」級に関する契約破棄の通告は有りません。
[フランスはミストラル級ヘリ空母に関するロシアとの契約を破棄していない]

フランス側も、これは「ミストラル」級に関する契約の破棄を意味するものではないと再三に渡り表明しています。
(契約を破棄してしまえばロシアへ違約金を支払う必要が生じる為)

フランス側は、ウクライナ情勢が改善されればロシア「ミストラル」級を引き渡すと繰り返し表明しています。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しに関する決定は2014年10月末に下される]
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母の引き渡しはウクライナ情勢の改善により実行される]
[ウクライナに平和が戻った時にフランスはロシア海軍向けミストラル級に関する決断を下す]

ロシア連邦産業貿易相デニス・マントゥロフ氏によると、フランス側から「ミストラル」級の引き渡しを拒絶するという公式な通知は受けていません。
[ロシアはフランスからミストラル級ヘリ空母引き渡し拒絶の通知は受けていない]

そして10月末になり、ロシア連邦大統領府長官セルゲイ・イワノフ氏は、もしもフランス側が契約を履行しなかった場合、つまり、ヘリ空母「ウラジオストク」の引き渡しを拒否した場合には違約金を請求すると公式に表明しました。
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フランスが契約を履行しなかった場合、ロシアへ約12億ユーロの違約金を支払う義務が発生します。
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