ロシアはミストラル級のような艦を建造する

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年10月25日14時08分配信
【ロシア海軍:ロシアは自分自身で「ミストラル」のような艦の建造が可能である】
モスクワ、10月25日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシアは、「ミストラル」型ヘリコプター空母の建造に関する問題でフランスへ依存する事は無く、自分自身でこのクラスの艦を建造できる。
ラジオ局『エコー・モスクワ』の生放送でロシア連邦海軍総司令官代理(軍備担当)ヴィクトール・ブルスクは述べた。
前日夜、ロシア連邦大統領府長官セルゲイ・イワノフは、「ミストラル」が引き渡されなかった場合、ロシアはフランスに対し、契約下における補償の為の違約金を請求する訴訟を起こすと表明した。
「我々は、この件では、ただ一つのみの軍事技術協力契約でフランスへ依存する事は有りません。
それどころか、造船プログラムにおいては、このクラスの艦の建造が計画されており、そして、それは確かに実行されます」
ブルスクは述べた。
彼は更に、2050年までの造船プログラムの目的は、近代的でバランスのとれた海軍の編成と戦闘能力の作成である事を指摘した。
「核及び非核(兵器)による侵略の抑止、大洋及び海洋方面から無条件で我が国の安全を保障し、保護する課題を実現する為の可能性を」
9月中旬、フランスは、ウクライナ危機に関連して「ミストラル」型ヘリコプター空母の引き渡しを差し止めると再びロシアを威嚇した。
フランス側の声明によれば、それ(ウクライナ危機)にはモスクワが直接に関与している。
その後、エリゼ宮の代理人は、艦の引き渡しは法的には停止されていない事をロシア通信社ノーボスチに説明した。
これはフランソワ・オランド大統領が政治的立場から言ったものであり、彼によると、ウクライナ情勢が改善されない場合には、11月中の艦の引き渡しは承認できない。
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】
既に1番艦「ウラジオストク」は洋上試験を実施しており、2番艦「セヴァストーポリ」の建造工事も進められています。
以前からロシア政府要人や造船業界のトップは、ロシア国内の造船所で「ミストラル」級と同等の艦は独自に建造できると発言しています。
[ロシアは、「ミストラル」型と同クラスの艦を建造できる]
[ロシアの造船所はミストラル級のような艦を独自に建造できる]
[もしもフランスがミストラル級の引き渡しを拒否したとしても、ロシアは同クラスの艦を建造できる]
[ロシアはミストラル級のような艦を容易に設計できる]
今回は、ロシア海軍総司令官代理(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク少将が表明しました。

ブルスク提督は、ロシアの今後の造船プログラムにおいて、「ミストラル」級のような艦の建造が計画されていると述べていますが、これはおそらく、以前に話が出ていた「将来大型揚陸艦」の事でしょう。
[ロシアは新たな大型揚陸艦を造る]
ロシア海軍の将来大型揚陸艦は、「ミストラル」級のような全通甲板艦となるようです。
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