ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは2014年11月14日に引き渡される?
- カテゴリ:フランスのミストラル級引き渡し保留問題

『タス通信』より
2014年10月29日16時33分配信
【ロゴージン:1隻目のヘリコプター空母「ミストラル」は11月14日にロシア側へ引き渡される】
ノヴォ・オガリョヴォ、10月29日/タス通信
1隻目のヘリコプター空母「ミストラル」は11月14日にロシア側へ引き渡される。
副首相ドミトリー・ロゴージンは述べた。
「ロソボロネクスポルト(ロシア兵器輸出公社)は、1番艦ウラジオストクの引き渡し及び2番艦の進水の為、11月14日にサンナゼールへ到着する招待状を受け取りました。
ここには既に、360名のロシア軍事船員の乗組員と、新たな乗組員の訓練の為の60名の専門インストラクターが滞在しております」
ロゴージンは話した。
ロゴージンによると、契約の技術面における実行は全て計画通りである。
「僕達は、政治的決定に関し、軍事協力の問題を含め、フランスが信頼できるパートナーとしての自分自身の評判を守る必要が有ると信じております」
副首相は指摘した。
彼は、ブリュッセル滞在中、アメリカや東ヨーロッパがフランスへ圧力を掛けている所を見ていた事を想い起した。
「いつもフランスは、それ(圧力)は自国のプライドと主権の為のリトマス試験紙であると答えていました」
副首相は締めくくった。
[ロシアへの「ミストラル」供給契約]
ロシア海軍の為のヘリコプター空母の建造契約は2011年6月に署名された。
「ウラジオストク」と命名された1隻目の「ミストラル」は、2013年10月に進水した。
2014年9月、引き渡しの問題が未解決のままであるにも関わらず、試験の枠組においてロシア人船員を乗せて海へ出た。
2隻目の「ミストラル」-「セヴァストーポリ」は、来年に納入されなければならない。
契約の総金額は11億2000万ユーロである。
フランスが(契約)不履行の場合、ロシアへ違約金を支払う義務が有る。
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
2014年9月3日、フランス大統領フランソワ・オランドは、最近のウクライナ情勢の悪化に伴い、ロシアへの「ミストラル」級ヘリ空母(1番艦「ウラジオストク」)の引き渡しを凍結すると発表しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しは2014年11月まで保留される]
しかし、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ氏によると、フランス側から「ミストラル」級に関する契約破棄の通告は有りません。
[フランスはミストラル級ヘリ空母に関するロシアとの契約を破棄していない]
フランス側も、これは「ミストラル」級に関する契約の破棄を意味するものではないと再三に渡り表明しています。
(契約を破棄してしまえばロシアへ違約金を支払う必要が生じる為)
フランス側は、ウクライナ情勢が改善されればロシアへ「ミストラル」級を引き渡すと繰り返し表明しています。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しに関する決定は2014年10月末に下される]
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母の引き渡しはウクライナ情勢の改善により実行される]
[ウクライナに平和が戻った時にフランスはロシア海軍向けミストラル級に関する決断を下す]
ロシア連邦産業貿易相デニス・マントゥロフ氏によると、フランス側から「ミストラル」級の引き渡しを拒絶するという公式な通知は受けていません。
[ロシアはフランスからミストラル級ヘリ空母引き渡し拒絶の通知は受けていない]
10月末、ロシア連邦大統領府長官セルゲイ・イワノフ氏は、もしもフランス側が契約を履行しなかった場合、つまり、ヘリ空母「ウラジオストク」の引き渡しを拒否した場合には違約金を請求すると公式に表明しました。
[もしもフランスがミストラル級ヘリ空母をロシアへ引き渡さなかった場合、ロシアは違約金を請求する]
ロシア向け「ミストラル」級の1番艦「ウラジオストク」の引き渡し時期は、10月中にはならないとも報じられました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母1番艦ウラジオストクの納入時期は延期される]
フランス側は、「ウラジオストク」の引き渡しに関する決定を11月前半に下すという話も有ります。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母1番艦ウラジオストクの引き渡しに関する決定は2014年11月前半に下される]
10月27日、ロシア向け「ミストラル」級を建造したサンナゼール市のSTXフランス造船所の「高位の代理人」(同社の幹部クラス?)は、1番艦「ウラジオストク」が、早ければ今後数日以内(つまり10月中)あるいは数週間以内(11月前半)にロシアへ引き渡されると述べました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは近い内に引き渡されるかもしれない]
同日、サンナゼール造船所の労働組合の代理人は、暫定的ではあるが、「ウラジオストク」の引き渡しは11月14日に定められていると述べました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは暫定的に2014年11月14日の引き渡しが予定されている]
翌10月28日、フランス国防相ジャック-イヴ・ル・ドリアンは、「ウラジオストク」の引き渡しに関する決定は11月中に下されると述べました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しに関する決定は2014年11月に下される]
そして今回、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージン氏は、「ウラジオストク」は11月14日に引き渡されると述べました。
ロゴージン氏によると、「ロソボロネクスポルト」(ロシア兵器輸出公社)は、11月14日にサンナゼール市へ到着する招待状を受け取ったとの事です。
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