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ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しの為の条件は未だ成立していない

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『タス通信』より
2014年10月30日10時18分配信
【フランス財務相:「ミストラル」をロシアへ引き渡す為の条件は「未だ成立していない」】
パリ、10月30日/タス通信

1隻目の「ミストラル」型ヘリコプター空母ロシアへ引き渡す為の条件は未だ成立していない。
フランス財務相ミシェル・サパンは木曜日に発表した。

「私が知る限りでは、引き渡しの為の条件は未だ成立しておりません」
フランスの閣僚はラジオ局RTLの生放送で話した。

「申し上げる事は、ウクライナ情勢は正常に戻るべきであり、この件でロシアは積極的な役割を果たしているという事であります」
サパン
は説明した。
「特定の条件から見れば、状況は全体的には改善されておりますが、幾つかの側面が懸念の原因となり続けています。
従いまして、条件は未だ成立しておりません」


[日付は確認されていない]
以前、副首相ドミトリー・ロゴージンは、1隻目のヘリコプター空母が11月14日にロシア側へ引き渡されると表明した。

エリゼ宮は、揚陸艦の引き渡し予定日時については確認していない。

艦の開発者であるDCNSは、ロシア側への「ミストラル」引き渡しの為の日時を特定し、決定する事が出来ないフランス政府が、輸出を承認する事を期待すると10月29日に表明した。
それは彼ら(DCNS)の管轄に無いが故に。

同日、ワシントンは、ヘリコプター空母が引き渡される可能性のある日時についての情報は持っていないと事が示された。
アメリカ合衆国は、ミンスク合意が完全に履行され、停戦合意が厳格に監視されるまでフランスが艦の輸出を延期する賢明な判断を下すと考えていると国務省広報サービス部長ジェン・サキは強調した。

[ロシアへの「ミストラル」供給契約]
ロシア海軍の為のヘリコプター空母の建造契約は2011年6月に署名された。
「ウラジオストク」と命名された1隻目の「ミストラル」は、2013年10月に進水した。
2014年9月、引き渡しの問題が未解決のままであるにも関わらず、試験の枠組においてロシア人船員を乗せて海へ出た。
2隻目の「ミストラル」-「セヴァストーポリ」は、来年に納入されなければならない。

契約の総金額は11億2000万ユーロである。
フランスが(契約)不履行の場合、ロシアへ違約金を支払う義務が有る。


[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

2014年9月3日、フランス大統領フランソワ・オランドは、最近のウクライナ情勢の悪化に伴い、ロシアへの「ミストラル」級ヘリ空母(1番艦「ウラジオストク」)の引き渡しを凍結すると発表しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しは2014年11月まで保留される]

しかし、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ氏によると、フランス側から「ミストラル」級に関する契約破棄の通告は有りません。
[フランスはミストラル級ヘリ空母に関するロシアとの契約を破棄していない]

フランス側も、これは「ミストラル」級に関する契約の破棄を意味するものではないと再三に渡り表明しています。
(契約を破棄してしまえばロシアへ違約金を支払う必要が生じる為)

フランス側は、ウクライナ情勢が改善されればロシア「ミストラル」級を引き渡すと繰り返し表明しています。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しに関する決定は2014年10月末に下される]
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母の引き渡しはウクライナ情勢の改善により実行される]
[ウクライナに平和が戻った時にフランスはロシア海軍向けミストラル級に関する決断を下す]

ロシア連邦産業貿易相デニス・マントゥロフ氏によると、フランス側から「ミストラル」級の引き渡しを拒絶するという公式な通知は受けていません。
[ロシアはフランスからミストラル級ヘリ空母引き渡し拒絶の通知は受けていない]

10月末、ロシア連邦大統領府長官セルゲイ・イワノフ氏は、もしもフランス側が契約を履行しなかった場合、つまり、ヘリ空母「ウラジオストク」の引き渡しを拒否した場合には違約金を請求すると公式に表明しました。
[もしもフランスがミストラル級ヘリ空母をロシアへ引き渡さなかった場合、ロシアは違約金を請求する]

ロシア向け「ミストラル」級の1番艦「ウラジオストク」の引き渡し時期は、10月中にはならないとも報じられました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母1番艦ウラジオストクの納入時期は延期される]

フランス側は、「ウラジオストク」の引き渡しに関する決定を11月前半に下すという話も有ります。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母1番艦ウラジオストクの引き渡しに関する決定は2014年11月前半に下される]

10月27日、ロシア向け「ミストラル」級を建造したサンナゼール市STXフランス造船所の「高位の代理人」(同社の幹部クラス?)は、1番艦「ウラジオストク」が、早ければ今後数日以内(つまり10月中)あるいは数週間以内(11月前半)にロシアへ引き渡されると述べました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは近い内に引き渡されるかもしれない]

同日、サンナゼール造船所の労働組合の代理人は、暫定的ではあるが、「ウラジオストク」の引き渡しは11月14日に定められていると述べました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは暫定的に2014年11月14日の引き渡しが予定されている]

翌10月28日、フランス国防相ジャック-イヴ・ル・ドリアンは、「ウラジオストク」の引き渡しに関する決定は11月中に下されると述べました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しに関する決定は2014年11月に下される]

10月29日、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージン氏は、「ウラジオストク」は11月14日に引き渡されると述べました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは2014年11月14日に引き渡される?]

しかし同日、フランスエリゼ宮(大統領府)は、そのような情報は確認していないとタス通信特派員へ伝えました。

『タス通信』より
2014年10月29日17時28分配信
【パリは1隻目の「ミストラル」がロシアへ引き渡される予定日が11月14日である事は確認していない】

そして10月30日、フランス財務相ミシェル・サペンは、(現時点で)ロシアへの「ミストラル」級引き渡しの為の条件は成立していなと表明しました。
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