フランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母売却契約を破棄しておらず、1番艦ウラジオストクは引き渡しの準備が出来ている
- カテゴリ:フランスのミストラル級引き渡し保留問題

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年10月29日17時28分配信
【情報筋:「ミストラル」に関するロシアとの契約は破棄されていない】
パリ、10月29日-ロシア通信社ノーボスチ
フランス国防省は、「ミストラル」型ヘリコプター空母供給の為のロシアとの契約は曖昧な状態にはあるものの、破棄されてはいないと述べている。
次に、造船所は、1隻目の艦の引き渡し準備は整っている事を保証する-同艦(ウラジオストク)は全てのシステムが正常に動作しており、準備が出来ている。
「ミストラルに関する契約は、曖昧な状態には在りますが、破棄されてはおりません」
匿名を求めるフランス軍当局の代理人は、ロシア通信社ノーボスチへ話した。
彼は、ロソボロネクスポルト(ロシア兵器輸出公社)が、11月14日の1隻目のヘリコプター空母の引き渡し及び2隻目の進水の為の招待状を受け取ったというロシア副首相ドミトリー・ロゴージンの声明についてコメントした。
次に、展示会「Euronaval-2014」に参加しているSTX社(艦を建造したサンナゼールの造船所)の代理人は、匿名を条件に、造船所は、1隻目のヘリコプター空母をロシアへ引き渡す為の準備を整えているとロシア通信社ノーボスチへ話した。
「艦は引き渡しの準備を整えており、全てのシステムは正常です」
対談者は、ロゴージンの声明へのコメントで、こう話した。
[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
2014年9月3日、フランス大統領フランソワ・オランドは、最近のウクライナ情勢の悪化に伴い、ロシアへの「ミストラル」級ヘリ空母(1番艦「ウラジオストク」)の引き渡しを凍結すると発表しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しは2014年11月まで保留される]
しかし、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ氏によると、フランス側から「ミストラル」級に関する契約破棄の通告は有りません。
[フランスはミストラル級ヘリ空母に関するロシアとの契約を破棄していない]
フランス側も、これは「ミストラル」級に関する契約の破棄を意味するものではないと再三に渡り表明しています。
(契約を破棄してしまえばロシアへ違約金を支払う必要が生じる為)
フランス側は、ウクライナ情勢が改善されればロシアへ「ミストラル」級を引き渡すと繰り返し表明しています。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しに関する決定は2014年10月末に下される]
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母の引き渡しはウクライナ情勢の改善により実行される]
[ウクライナに平和が戻った時にフランスはロシア海軍向けミストラル級に関する決断を下す]
ロシア連邦産業貿易相デニス・マントゥロフ氏によると、フランス側から「ミストラル」級の引き渡しを拒絶するという公式な通知は受けていません。
[ロシアはフランスからミストラル級ヘリ空母引き渡し拒絶の通知は受けていない]
10月末、ロシア連邦大統領府長官セルゲイ・イワノフ氏は、もしもフランス側が契約を履行しなかった場合、つまり、ヘリ空母「ウラジオストク」の引き渡しを拒否した場合には違約金を請求すると公式に表明しました。
[もしもフランスがミストラル級ヘリ空母をロシアへ引き渡さなかった場合、ロシアは違約金を請求する]
ロシア向け「ミストラル」級の1番艦「ウラジオストク」の引き渡し時期は、10月中にはならないとも報じられました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母1番艦ウラジオストクの納入時期は延期される]
フランス側は、「ウラジオストク」の引き渡しに関する決定を11月前半に下すという話も有ります。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母1番艦ウラジオストクの引き渡しに関する決定は2014年11月前半に下される]
10月27日、ロシア向け「ミストラル」級を建造したサンナゼール市のSTXフランス造船所の「高位の代理人」(同社の幹部クラス?)は、1番艦「ウラジオストク」が、早ければ今後数日以内(つまり10月中)あるいは数週間以内(11月前半)にロシアへ引き渡されると述べました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは近い内に引き渡されるかもしれない]
同日、サンナゼール造船所の労働組合の代理人は、暫定的ではあるが、「ウラジオストク」の引き渡しは11月14日に定められていると述べました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは暫定的に2014年11月14日の引き渡しが予定されている]
翌10月28日、フランス国防相ジャック-イヴ・ル・ドリアンは、「ウラジオストク」の引き渡しに関する決定は11月中に下されると述べました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しに関する決定は2014年11月に下される]
10月29日、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージン氏は、「ウラジオストク」は11月14日に引き渡されると述べました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは2014年11月14日に引き渡される?]
しかし同日、フランスのエリゼ宮(大統領府)は、そのような情報は確認していないとタス通信特派員へ伝えました。
『タス通信』より
2014年10月29日17時28分配信
【パリは1隻目の「ミストラル」がロシアへ引き渡される予定日が11月14日である事は確認していない】
10月30日、フランス財務相ミシェル・サペンは、(現時点で)ロシアへの「ミストラル」級引き渡しの為の条件は成立していなと表明しました。
[ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しの為の条件は未だ成立していない]
一方、ロシア通信社ノーボスチがフランスでフランス国防省及びSTXフランス造船所の関係者に話を聞いた所、「ミストラル」級に関する契約は破棄されておらず、1番艦「ウラジオストク」の引き渡しの為の準備は整っているとの回答が有りました。
なお、「ミストラル」級を設計したフランスのDCNS社は、現在、ヘリ空母「ウラジオストク」はフランス政府による輸出許可を待っており、現時点でロシアへの引き渡しの正確な日時を明確にする事は出来ないと述べています。
『bmpd』より
2014年10月29日11時14分配信
【DCNSは「ウラジオストク」引き渡し日時に関する公式の説明を示した】
- 関連記事
-
- ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス首相は言った
- 契約によりフランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しを最長で3ヶ月間遅らせる事が出来る
- フランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母売却契約を破棄しておらず、1番艦ウラジオストクは引き渡しの準備が出来ている
- ミストラル級ヘリ空母ウラジオストクのロシアへの引き渡しの為の条件は未だ成立していない
- ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは2014年11月14日に引き渡される?
スポンサーサイト