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ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡し式典への招待状は撤回されていない

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『タス通信』より
2014年11月10日0時01分配信
【マントゥロフ:ロシア連邦へのミストラル引き渡し式典の招待状は撤回されていない】
北京、11月9日/タス通信特派員アレクセイ・セリシチェフ

フランス造船会社DCNSは、ロシア連邦へのヘリコプター空母「ミストラル」引き渡し式典への出席を求める「ロソボロネクスポルト」(ロシア兵器輸出公社)代表への招待状を撤回していない。

タス通信は、ロシア産業貿易相デニス・マントゥロフより伝えられた。

「招待状は撤回されておらず、彼は解任されました。
これをどう思われますか?御自身でよく考えてください」
ロシア貿易相
は述べた。

以前、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージンは、1隻目のヘリコプター空母「ミストラル」は11月14日にロシア側へ引き渡されると述べた。

「ロソボロネクスポルト(ロシア兵器輸出公社)は、1番艦ウラジオストクの引き渡し及び2番艦の進水の為、11月14日にサンナゼールへ到着する招待状を受け取りました。
ここには既に、360名のロシア軍事船員の乗組員と、新たな乗組員の訓練の為の60名の専門インストラクターが滞在しております」
ロゴージン
は話した。

その後、DCNSは、ロシアへの「ミストラル」供給プロジェクトの責任者イヴ・デステファニサを解任した。
同時に、フランスのメディアは、元従業員が「会社の将来の為に否定的な結果をもたらす行動を許可されていた」と報じた。

[「ミストラル」の購入契約]
ロシア海軍の為のヘリコプター空母の建造契約は2011年6月に署名された。
「ウラジオストク」と命名された1隻目の「ミストラル」は、2013年10月に進水した。
2014年9月、引き渡しの問題が未解決のままであるにも関わらず、試験の枠組においてロシア人船員を乗せて海へ出た。
2隻目の「ミストラル」-「セヴァストーポリ」は、来年に納入されなければならない。

契約の総金額は11億2000万ユーロである。
フランスが(契約)不履行の場合、ロシアへ違約金を支払う義務が有る。

[契約破棄に関する議論]
「ウラジオストク」は2014年11月1日にロシアへ引き渡され、「セヴァストーポリ」は次の年にサンクトペテルブルクへ到着しなければならなかった。

この問題は、ウクライナ危機の悪化と、それに続くクリミアの編入への西側諸国の回答としてのロシアに対する制裁導入の後に生じた。

2014年3月、フランス外相ローラン・ファビウスは、フランス「ミストラル」納入をキャンセルするかもしれないと述べた。
その後、このコメントは、新たな言葉遣いで更新された:納入を一時停止する可能性について話している。
この時から、パリは、ウクライナ情勢の改善とミンスク合意の履行が艦の引き渡しの為の条件であると繰り返し表明している。

ロシア側は、契約が破棄された場合、全ての損失の賠償を必要とする事を強調した。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

2014年10月29日、ロシア副首相ドミトリー・ロゴージン氏は、ロシア海軍向け「ミストラル」級ヘリ空母1番艦「ウラジオストク」の引き渡し式典が11月14日にフランスサンナゼールで開催されると述べました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母ウラジオストクは2014年11月14日に引き渡される?]

ロゴージン氏は、ツイッターで引き渡し式典の招待状の現物を公開しました。
【ドミトリー・ロゴージン氏のツイート(2014年10月29日22時45分)】

しかし同日、フランスエリゼ宮(大統領府)は、そのような情報は確認していないとタス通信特派員へ伝えました。
『タス通信』より
2014年10月29日17時28分配信
【パリは1隻目の「ミストラル」がロシアへ引き渡される予定日が11月14日である事は確認していない】

翌日、ロシア造船業の総元締である「統合造船業営団」の総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、同社が招待状を受け取っていない事を明らかにしました。
『タス通信』より
2014年11月30日17時08分配信
【統合造船業営団のトップ:営団は「ミストラル」引き渡し式典への招待状を未だ受け取っていない】

ただし、この招待状は、フランス側の契約主体であるDCNS社からロシア側の契約主体である「ロソボロネクスポルト」宛てに送られたものであり、「統合造船業営団」は、この契約においては下請業者でしかありません。
下請である「統合造船業営団」が招待状を受け取っていないのは当然でしょう。
(ロシア海軍向け「ミストラル」級の売買契約は、2011年6月にフランスDCNS社ロシアロソボロネクスポルトとの間で締結された)

更にその後、フランスDCNS社は、この招待状をロシア側へ送った社員-ロシアへの「ミストラル」級供給の責任者-を解任しました。
『タス通信』より
2014年11月1日0時10分配信
【メディア:DCNS社はロシア連邦への「ミストラル」供給プロジェクトの責任者を解任した】

そして11月9日、APEC(アジア太平洋経済協力会議)サミットへ出席する為に北京へ滞在中のロシア連邦産業貿易相デニス・マントゥロフ氏は、フランス側が、この招待状を撤回していないと述べました。

マントゥロフ氏の実際の発言は思わせぶりですが、要するに「招待状の内容(11月14日にサンナゼールでヘリ空母「ウラジオストク」の引き渡し式典を開催する)を取り消すのであれば、招待状を出したDCNS社からロソボロネクスポルトへ、その旨が通知されるべきであろう。
だが、そのような通知は来ていない。
これは、11月14日に引き渡し式典を開催すると解釈して良いのか?」
という事でしょう。
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