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フランス経済はロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母の契約をキャンセルできる状態に無い

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年11月17日11時23分配信
【(フランス)メディア:フランスは「ミストラル」の契約をキャンセルできる立場では無い】
モスクワ、11月17日-ロシア通信社ノーボスチ

フランス経済は、「ミストラル」供給契約をキャンセルする事により状況は悪化するのみであり、現在、それ(契約のキャンセル)は困難な立場に在る。
フランスの雑誌『ヌーヴェル・ド・フランス』は記した。

フランスの第3期の経済成長率は僅か0.3パーセントであり、それは微々たる指標であると同誌は指摘した。
同国の輸出は0.3パーセントの増加に留まり、一方、輸入は1.2パーセント増加した。
(貿易)赤字は12億ドルから15億4000万ドルへ増加し、生産バランスの不足は、2011年第3期以来、最高水準に達した。
かかる状況下において、ロシアへの「ミストラル」引き渡しは、経済的にも政治的にも、特別な意味を有すると同誌は記している。

フランスが契約の履行を断念した場合、既に支払われた金額を補償するのみならず、罰金を支払わなければならず、更には、サンナゼール造船所の従業員の仕事場を奪う結果になると『ヌーヴェル・ド・フランス』は指摘した。
フランスは、自国海軍の為に「ミストラル」を購入したり、使用したりする事など出来ない。

同誌によると、「ミストラル」契約のキャンセルは、貿易相手国としての信頼を揺るがし、兵器業界へ必ず影響を及ぼす事になるだろう。
それは今、インドへの軍用航空機「ラファール」126機の供給の為の交渉において、極端に不利となる。

フランスには、ヨーロッパにおいてロシアの好ましいパートナーとなる事により、政治的独立性を証明する機会が未だ在ると同誌は記している。
このように、フランス「ミストラル」供給契約の履行を可能とするには、同時に2つの困難な状況が有る-経済的、そして政治的な。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

なお、「ミストラル」級ヘリコプター空母2隻の売却(輸出)価格は、11億2000万ユーロ(約14億ドル)です。
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