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フランス政府はミストラル級ヘリ空母ウラジオストクへのロシア海軍将兵の乗艦を禁止していない

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『タス通信』より
2014年11月18日16時14分配信
【パリはロシア人船員が「ミストラル」への乗艦を禁止されているという情報は確認していない】
パリ、11月18日/タス通信特派員ミハイル・チモフェーエフ

フランス外務省及びフランス国防省は、ロシア連邦海軍の為に建造され、フランスサンナゼール港に居る「ミストラル」型ヘリコプター空母「ウラジオストク」への乗艦をロシア人船員が禁止されているという情報は確認していない。

「ロシア人船員は、私の知る限りでは、未だサンナゼールでミストラル級軍艦の操作訓練を行なっております」
(フランス)外務省の公式代理人ロマン・ナダルは述べた。
「私共は、ロシア人船員の為の如何なる禁止令も存じてはおりません」
フランス外交当局の広報サービスはタス通信特派員へ話した。
「私共は、サンナゼールにおけるロシア人船員の為のそのような禁止措置など何も存じ上げてはおりません」
同国(フランス)国防省は伝えた。

以前、ローカル紙『ウェスト・フランス』は、ロシア人船員は月曜日(11月17日)からヘリコプター空母「ウラジオストク」への乗艦を禁止されていると報じた。
同紙の紙面ヴァージョンでは、このような報道の情報源は示されていない。
しかし、電子報道では、同紙のウェブサイトに掲載された文章から判断するに、紙面ヴァージョンの基礎を成したのは、STX造船所(サンナゼール)の労働組合『Force Ouvriere』代表ナタリー・デュラン・プレンボーンの談話を引用したものである。

具体的には、ロシアの発注により建造された1隻目の「ミストラル」-「ウラジオストク」と、2隻目として建造された汎用揚陸艦「セヴァストーポリ」が有る。

「長期に渡り、私共は、ロシア人船員が、彼らの練習艦スモーリヌイから、その横に居るミストラルへ歩いていくのを見ております。
今、私共は、それを見ておりません。
彼ら(ロシア人船員)は、更に、隣に位置する訓練施設にも行っていません」

労働組合の代表は話した。
同紙は、このような報道は不見識であると見なし、印刷版からは声明を撤回した。
にも関わらず、この材料は「大声で」ニュースとして報じられ、かなりの資金難を体験し、購読数は低下し、最初のページが残った。

[「ミストラル」を巡る紛争]
フランス大統領フランソワ・オランド
は、ロシア連邦への艦の引き渡しのキーとなるのは、ウクライナ東部における停戦状態の「完全なる遵守」であると繰り返し表明している。

フランス政府のトップ(首相)マニュエル・ヴァルスは、先週、ロシアへの艦の引き渡しの停止について説明した。
「ミストラルを引き渡す為の条件は成立しておりません」

次に、ロシア連邦大統領府長官セルゲイ・イワノフは、10月23日に表明した。
「契約が履行されなかった場合には、契約に基づき、裁判所へ提訴し、違約金を請求します。
全ての文明世界と同様に。
契約が履行されているか否かを決めるのは、モスクワでは無くパリです」



[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

11月17日、フランスメディアは、ロシア海軍将兵が、サンナゼールに居るロシア海軍向け「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦「ウラジオストク」への乗艦を11月17日から禁止されていると報じました。
この情報は、すぐさまロシアの各メディアでも伝えられました。

『ロシアNOW』より
2014年11月18日配信
【ロシア人のミストラル乗船を禁止】

この情報に関し、タス通信特派員がフランス外務省及びフランス国防省へ問い合わせた所、両者とも「そのような話は聞いていない」と回答しました。

更に、元となった報道記事に関しても、サンナゼール造船所の労働組合の代表が「最近、ロシア海軍将兵がウラジオストクへ行くのを見ていない」と語ったのがベースであり、これをフランスメディアが拡大解釈したという事のようです。
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