ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ乗員は装甲甲板巡洋艦ワリャーグを追憶する
- カテゴリ:ロシア太平洋艦隊(2012-2015年)

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年11月18日12時37分配信
【ロシア人船員は仁川で巡洋艦「ワリャーグ」乗組員を追憶する】
モスクワ、11月18日-ロシア通信社ノーボスチ
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」乗組員は、大韓民国の仁川港へ、伝説の巡洋艦「ワリャーグ」の優れた船員へ捧げる非公式訪問の為に到着する。
火曜日、東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービスは発表した。
現在、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」率いる太平洋艦隊艦船支隊は、太平洋南部で戦闘勤務の課題を遂行している。
「太平洋艦隊主要基地への航路上で艦船支隊は非公式訪問の為に韓国の仁川港へ立ち寄ります。
この間にロシア人船員は、1904-1905年のロシア-日本戦争初頭における巡洋艦ワリャーグ及び砲艦コレーツの英雄的行為と戦死した優秀なロシア人船員へ捧げられる追憶行事を行ないます」
声明では、こう述べられた。
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、当初は「チェルヴォナ・ウクライナ」の名前で1980年代中期に建造され、1989年に(海軍の)編制へ加入した。
現在の巡洋艦の名前は、行動不能が故に保管状態に在った重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ラーザレフ」に代わって太平洋艦隊旗艦になった1996年に与えられた。
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は排水量11490トン、最大長186メートル、幅20メートル。
巡洋艦は、距離7500海里までの30日間の自律航行が可能である。
「ワリャーグ」の乗組員は480名であり、同艦は計16基の対艦ミサイル複合体「ヴルカーン」発射装置を有している。
2014年10月23日、ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、給油船「ボリス・ブートマ」、救助船「フォーチィ・クリロフ」の4隻で構成される太平洋艦隊艦船支隊がウラジオストクを出港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦は太平洋南部へ向かった]
10月25日にはツシマ海峡を通過しました。
『ヤポーニヤ防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2014年10月27日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
以後、同部隊の動向に関する発表はロシア海軍側からも一切ありませんでしたが、11月中旬、ブーゲンビル島沖にいる事がオーストラリア軍当局により明らかにされました。

[ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはオーストラリア沖へ向かっている]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはオーストラリア海軍のフリゲートと合同演習を行なった]
今回のロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報部発表によると、「ワリャーグ」支隊は珊瑚海から引き返し、今度は大韓民国の仁川へ向かうとの事です。
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」乗員は、仁川沖で1904年1月に沈んだ(その後、浮揚して日本海軍が接収し、練習巡洋艦「宗谷」として使用)同名の装甲甲板巡洋艦「ワリャーグ」を追憶します。

日本海軍へ接収された「ワリャーグ」(練習巡洋艦「宗谷」)

日本海軍においては海軍兵学校の卒業生(少尉候補生)の実習航海に使用され、鈴木貫太郎(敗戦時の内閣総理大臣、元海軍大将)が艦長を務め、高野五十六(後の山本五十六、太平洋戦争前半の聯合艦隊司令長官)や古賀峯一(山本五十六の後任の聯合艦隊司令長官)が教官として乗り組み、井上成美(日本海軍最後の大将)や小澤冶三郎(最後の聯合艦隊司令長官)、草加任一(太平洋戦争後半のラバウル方面の海軍部隊指揮官)などが少尉候補生として本艦で遠洋航海実習を行なった事も有ります。
- 関連記事
-
- ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフはウラジオストクへ帰港した
- ロシア海軍太平洋艦隊の2つの艦船支隊は太平洋上で砲撃訓練を行なった
- ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ乗員は装甲甲板巡洋艦ワリャーグを追憶する
- ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはオーストラリア海軍のフリゲートと合同演習を行なった
- ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはオーストラリア沖へ向かっている
スポンサーサイト