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ラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバレンツ海及び白海で試験を行なう

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『アルムス-タス』より。
【プロジェクト677潜水艦のトップ「サンクトペテルブルク」の今年の試験は、バレンツ海及び白海で続けられる】
モスクワ、4月2日(アルムス-タス)

プロジェクト677非核動力潜水艦のトップ「サンクトペテルブルク」の今年の試験は、バレンツ海及び白海で続けられる。
「ルビーン」海洋工学中央設計局の対外軍事技術協力担当総取締役代理アンドレイ・バラノフは、アルムス-タス通信に伝えた。

潜水艦に装備されている全ての複合体の最終作業は、深海試験を実施する必要があり、それはバルト海では不可能である。

「私共は深海域を必要としており、今年の任務は、北方に艦を移動させる事です。そこでサンクトペテルブルクは、 全ての複合体を艦隊へ納入します」
「ルビーン」総取締役代理は述べた。

アルムス-タス通信プロジェクト677(整理名「ラーダ」)への海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将の批判に関する質問に答え、バラノフは、2010年5月にバルト艦隊の編制に加入した同プロジェクト潜水艦のトップ「サンクトペテルブルク」は、現在、試験運用中であると述べた。

「全く新しいタイプの艦のトップが積極的な試験を行なうのは標準的な慣習です。
最初のシリーズ、例えば、最初の2隻の艦の供給の意思決定が行われる前、前プロジェクト艦(サンクトペテルブルク)が4年間に渡り集中的な試験運用を行なってる間、海軍からは約30の原則と約500の細かな意見と提案が寄せられました。
試験運用において注意すべき結果については排除され、海軍の提案がシリーズ艦建造受注の際に実行されました」

彼は説明した。

マスコミの(ラーダ級に関する)否定的なコメントについてバラノフ「 彼ら(マスコミ)は、新たなロシアのプロジェクトに対する世界市場での機会を減らす為の明白な目的を持つ巧みなキャンペーンを行なう利害関係者により利用されていると信じています」
(2012年2月4日14時13分配信)


[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]

プロジェクト677「ラーダ」級に関しては、これまでにも何度か調達中止の可能性が報じられています。
[「ラーダ」級潜水艦、建造中止?]
[潜水艦「ラーダ」級は2013年までに改良される]
[ロシア海軍はラーダ級潜水艦の建造を打ち切る]
[ロシア海軍はラーダ級を放棄しない]

ロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は、『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、「ラーダ」級潜水艦「サンクト-ペテルブルク」に対する不満を述べています。


『ロシア通信社ノーボスチ』より。
2012年2月9日配信
【ウラジーミル・ヴィソツキー提督へのインタビュー】

ラーダ級に関する箇所を抜粋。

インタビュアー:多くのメディアの報道で、プロジェクト677「ラーダ」ディーゼルエレクトリック潜水艦の将来に関する憶測が流れていますが・・・

ヴィソツキー
「ラーダ」?この艦については、何か申し上げる事が有りますかね?
潜水艦「サンクト-ペテルブルク」の試験運用では、技術的特性が示されていません。
その理由は、非常に簡単です。
要するに、この艦の主要動力装置は、欠陥が有るのですよ。

僕達は、第二次世界大戦時の動力を有するような武器を新たに必要であるなどという頭脳は持ち合わせておりません。
何故かって?誰がそれを必要とするのでしょうか?
そして、それは同様の動作特性を有しています。
現在の形での「ラーダ」を、ロシア海軍は必要としておりません。

インタビュアー:建造中の同プロジェクト潜水艦「クロンシュタット」と「セヴァストーポリ」の今後はどうなりましょうか?

ヴィソツキー:これらの艦は、他の動力装置になると思います・・・


潜水艦「サンクトペテルブルク」の不具合についてルビーン設計局のバラノフ氏は「こちら(技術者サイド)の言う事を聞かずに海軍が色々と勝手な注文を付けてきたからだ」と言いたいようです。

「サンクトペテルブルク」は、今年に試験を行なうと報じられていますが、その試験は、バルト海ではなくバレンツ海及び白海で行なわれるようです。
[統合造船業営団はラーダ級潜水艦サンクト-ペテルブルクの試験を行なう]
[潜水艦サンクトペテルブルクの試験後にラーダ級潜水艦の今後の運命は決定される]
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