プロジェクト21631小型ロケット艦は2020年までに9隻がロシア海軍へ就役する

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年11月19日17時50分配信
【2020年までに(ロシア)海軍へ6隻の小型ロケット艦「ブヤン-M」が補充される】
モスクワ、11月19日-ロシア通信社ノーボスチ
6隻のプロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦が2020年までに海軍へ受領される。
水曜日、ロシア海軍の公式代理人イーゴリ・ディガロ1等海佐は発表した。
前日の11月18日、M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場は、「ヴェリキー・ウスチュグ」と命名された同シリーズの3隻目の小型ロケット艦をロシア海軍へ引き渡した。

「2020年までにロシア海軍の戦闘艦の編制へ6隻のプロジェクト21631ブヤン-M小型ロケット艦が補充される計画です」
ディガロは伝えた。
現在、カスピ小艦隊では、2014年7月27日に海軍の戦闘編制へ加入した2隻の同プロジェクト艦-小型ロケット艦のトップ「グラード・スヴィヤージスク」と「ウグリーチ」が滞りなく勤務へ就いている。
更に、2012年8月から2014年8月までに起工された5隻のプロジェクト21631艦-「ゼリョヌイ・ドル」、「セルプホフ」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」、「オレホヴォ・ズエヴォ」、「イングシェチア」が建造途上に在る。
小型ロケット艦プロジェクト21631「ブヤン-M」は、「河川-海洋」級多用途艦であり、カスピ海及び黒海エリアにおける効率的な使用を可能にするというロシア海軍のニーズの為に特別に設計されている。
同プロジェクト小型ロケット艦の主な用途は、国家の経済圏の保護と防御にある。
艦の主要ミサイル複合体は垂直発射装置に収納された8基の超音速対艦ミサイルであり、距離200-500kmの既知座標に居る様々なクラス及びタイプの水上艦及び潜水艦、地上の固定及び限定移動目標の撃破の為に意図されている。
プロジェクト21631小型ロケット艦「ブヤン-M」は、既に8隻が起工され、この内3隻がロシア海軍へ引き渡されています。
[小型ロケット艦プロジェクト21631「ブヤン-M」]
建造番号631「グラード・スヴィヤージスク」Град Свияжск
2010年8月27日起工/2013年3月9日進水/2014年7月27日就役
建造番号632「ウグリーチ」Углич
2011年7月22日起工/2013年4月10日進水/2014年7月27日就役
建造番号633「ヴェリキー・ウスチュグ」Великий Устюг
2011年8月27日起工/2014年5月21日進水/2014年11月18日納入
建造番号634「ゼリョヌイ・ドル」Зелёный Дол
2012年8月29日起工
建造番号635「セルプホフ」Серпухов
2013年1月25日起工
建造番号636「ヴイシニー・ヴォロチョーク」Вышний Волочек
2013年8月29日起工
建造番号637「オレホヴォ・ズエヴォ」Орехово-Зуево
2014年5月29日起工
建造番号638「イングシェチア」Ингушетия
2014年8月29日起工
プロジェクト21631の主要兵装は有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]


プロジェクト21631小型ロケット艦は、少なくとも9隻建造される予定であり、この内の3隻がカスピ小艦隊、6隻が黒海艦隊へ配備されます。
今回のロシア海軍公式代理人イーゴリ・ディガロ氏の発言は、既に引き渡し済みの3隻の他に、あと6隻が2020年までにロシア海軍へ就役するという意味のようです。
(つまり合計9隻)
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