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ロシア海軍北方艦隊の戦略原潜エカテリンブルクの海洋試験中に工場従業員は重傷を負った

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年11月24日11時11分配信
【工場労働者は潜水艦「エカテリンブルク」の試験中に重傷を負った】

セヴェロドヴィンスクで修理が実施された潜水艦「エカテリンブルク」の試験中、艦内で緊急事態が起こった。
工場従業員の1人は、四肢を失うリスクが有る重傷を足に負った。


『中央海軍ポータル』が海軍の情報提供者から伝えられた所によると、原子力潜水艦「エカテリンブルク」は負傷者を乗せてセヴェロドヴィンスクへ戻った。

事件の詳細は未だ明らかにされていない。
「エカテリンブルク」の修理を実施し、潜水艦を試験へ向かわせた艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」の広報サービスは、この状況についてコメントしなかった。

修理後の「エカテリンブルク」の最初の出航は11月中旬に実施された。
その後、「ズヴェズドーチカ」の広報サービスは、それ(試験)が約3週間に渡って継続されると話した。
実際には、約1週間半であった。

この出航の他に、更に2度(の出航)が実施される事になっていた。
そして、12月20日に潜水艦海軍へ引き渡される予定だった。

2011年12月、潜水艦「エカテリンブルク」は、ムルマンスク州ロスリャコヴォ艦船修理工場で火災により損傷した。

2012年6月、潜水艦は更新修理を始める為に艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」へ回航された。
(2014年)7月26日、「エカテリンブルク」は進水した。

戦略用途原子力水中巡洋艦プロジェクト667BDRM「エカテリンブルク」は全長167メートル、幅12メートル、排水量約12000トンである。
最大潜航深度400メートル、水中巡航速力24ノット、乗員140名。
ロケット艦は16基の大陸間弾道ミサイル「シネーワ」で武装している。
同プロジェクト艦は海洋工学中央設計局「ルビーン」(サンクトペテルブルク)で開発された。


プロジェクト667BDRM(デルタIV級)の2番艦K-84「エカテリンブルク」は、2011年12月29日16時20分(モスクワ時間)、ムルマンスク近郊ロスリャコヴォの大型浮きドックで修理中に火災が発生しました。
12月30日1時40分、火災は沈静化されました。
[ロシア海軍戦略原潜「エカテリンブルク」で火災]
[ロシア原潜「エカテリンブルク」火災事故・続報]
[戦略原潜「エカテリンブルク」は修理後に復帰する]

この火災により、「エカテリンブルク」は、艦首の水中音響探知ステーション(スカート-BDRM)が損傷しました。
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理費用は減少する]
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理は2012年末に開始される]

2012年6月22日、セヴェロドヴィンスクに到着しました。
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは修理の為、セヴェロドヴィンスクへ到着した]

8月29日、修理の為にセヴェロドヴィンスク「ズヴェズドーチカ」工場のドックへ入りました。
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[戦略原潜エカテリンブルクはドック入りした]
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクの修理作業は進んでいる]

修理と共に第2次近代化改装工事も行なわれ、これまでの「シネーワ」に代わる新たな弾道ミサイル「ライネル」を搭載しました。
[ロシア海軍の新たな潜水艦用弾道ミサイル「ライネル」は制式採用された]
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2014年6月6日、「ズヴェズドーチカ」の造船台から出渠しました。
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは造船台を出渠した]
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7月27日には進水しました。
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11月14日、修理後の点検の為、海洋試験へと出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊の戦略原潜エカテリンブルクは修理後初の海洋試験を行なう]

しかし、海洋試験の最中、同艦に乗っていた「ズヴェズドーチカ」の従業員が足に重傷を負いました。
この為、「エカテリンブルク」は、急遽試験を中断してセヴェロドヴィンスクへ帰港しました。


「エカテリンブルク」は、今年末までに北方艦隊へ復帰する予定でしたが、今回の事故により、先に延びるかもしれません。
[デルタIV級戦略原潜エカテリンブルクは2014年末までにロシア海軍北方艦隊へ復帰する]
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