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ムルマンスク市はロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフを後援する

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年11月24日15時28分配信
【ムルマンスクは巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を後援する】

重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」艦長セルゲイ・アルタモノフ1等海佐とムルマンスク市の市庁教育部のトップ、アレクセイ・ヴェレルは、後援協力及び相互関係の協定を締結した。

後援協定への署名により、ムルマンスク行政当局と巡洋艦司令部は、合同で同艦の将兵の文化的余暇の確保、更には、若者の軍事愛国教育、特に北方艦隊での勤務の宣伝の課題を解決する。

航空巡洋艦コラ地域の首都の協力は長い歴史を有している。
『ムルマンスク公報』は、西方軍管区下の北方艦隊広報サービス・情報供給部長ワジム・セルガ1等海佐の談話を引用して伝えた。

ムルマンスクは、ロシア海軍で最大の艦の船籍港である。
同市の行政当局は、乗組員の住居の問題に対処している。
巡洋艦の将兵の多くは、貯蓄-住宅ローンの住宅保障システムに関わっており、ムルマンスクでアパートを購入してる。

「我々は、本日、協定へ署名しましたが、1つの単純な理由の為、これは私には完全に契約活動であるように思えます。
既に70年以上に渡り、北方艦隊とムルマンスク市は友人でありますから。
将兵は積極的にムルマンスク市で行なわれる数多くの行事へ参加しており、故に我々は友人であります」

テレビ-ラジオ放送局『ムルマン』のインタビューに対し、北方艦隊司令官代理アナトーリー・ミナコフは指摘した。

今日、重航空巡洋艦の乗組員の内、約200名はムルマンスクの住民であり、33名が召集軍人である。

北方艦隊の後援の伝統は、豊かな歴史を有している。
1997年、ロシア連邦及び同市の地域間協会が作成され、北方艦隊の部隊及び艦の後援者となった。
現在、北方艦隊の艦及び部隊は、モスクワ市、モスクワ州、ムルマンスク州を含む70以上の共和国、地方、州、市及びロシアの地方自治体から後援を受けている。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]

ソヴィエト連邦時代の1991年1月に就役した重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、1991年12月末にセヴァストーポリからムルマンスク方面へ回航されましたが、当初はウラグバ(ヴィジャエヴォ)に駐留していました。
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[1993年のウラグバ基地]

1990年代末、ムルマンスクへ回航され、以後、同市郊外港に常駐しています。
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[クズネツォフ復帰まで~1990年代末~2004年~]

既に15年以上に渡りムルマンスク「母港」としている「アドミラル・クズネツォフ」ですが、この度、そのムルマンスク市の後援を受ける事になりました。
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ロシア海軍には地方自治体からの後援を受けている艦が多く、特に、都市名(州名)が付けられている艦の場合、艦名の元となった市や州などから後援を受けています。

しかし、現在、ロシア海軍には「ムルマンスク」という名の艦は在籍していません。

そして重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、地方自治体名では無いので、何処の自治体からも後援を受けていませんでした。

そこで、長年に渡りムルマンスク市に駐留している縁も有り、同市からの後援を受ける事になったようです。


「アドミラル・クズネツォフ」は、2010年代後半に近代化改装が実施されます。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2010年代後半に近代化改装を行なう]
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