原潜ネルパ改めチャクラはインド海軍に就役した
ロシアからインドへリースされたプロジェクト971I原子力潜水艦「ネルパ」改め「チャクラ」は、本日4月4日、インド海軍へ正式に就役しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【ロシア原子力潜水艦「ネルパ」は「チャクラ」と命名され、インド海軍の編制に加入した】
ニューデリー、4月4日-ロシア通信社ノーボスチ
ニューデリーへリースの為に引き渡された原子力潜水艦「ネルパ」のインド海軍の戦闘編制への加入の公式セレモニーは、水曜日にヴィシャーカパトナムで開催された。
ニューデリーのロシア連邦大使館の代理人はロシア通信社ノーボスチに伝えた。
式典において、原子力潜水艦には、軍艦旗とインド海軍原子力潜水艦部隊旗が掲揚された。
この行事には、インド国防相アラカパラムブル・クリアン・アントニーとロシア大使アレクサンドル・カダキンが出席した。
カダキンは演説中に、この行事は、4月13日のモスクワ-ニューデリー外交関係成立65周年記念日の前段階として行なわれると述べた。
「この艦は、強きロシアの心とインドの魅力的な笑顔を持ち合わせております」
ロシア大使は述べた。
ロシアがインドへ2012年1月に引き渡した潜水艦は、新たな名前「チャクラ」を受け取った。
9億ドル以上の契約により、原子力潜水艦は10年間インド海軍の編制の一員となる。
潜水艦は、適切な援助を提供し続けるロシア専門家により訓練されたインド人乗組員の操縦の下でインドへ到着した。
原子力潜水艦「チャクラ」のインド海軍編制加入式典において、同国の国防大臣アントニーは、モスクワが原子力潜水艦 「チャクラ」に関する義務を完全に履行したと述べ、更に、現在、ロシアで近代化されている航空母艦「アドミラル・ゴルシコフ」を今年12月にニューデリーへ引き渡すという契約条件が実現する事への期待を表明した。
インド海軍の編制に加入する同艦は「ヴィクラマーディティヤ」と命名される。
ロシアは、2009年からインド海軍へ潜水艦をリースする計画だったが,、2008年11月8日の日本海における工廠航海試験において火災事故が発生した。
区画内で火災鎮火システムが不正に動作した結果、フロンガスが充満した。
20人が死亡し、他の21人が中毒で入院した。
潜水艦には合計で208人が乗っていた。
修理後、2009年12月に同艦はロシア海軍の戦闘編制に加入した。
「ネルパ」(K-152、プロジェクト971「シチューカ-B」級)は第3世代潜水艦に属し、1991年にコムソモリスク・ナ・アムーレのアムール造船工場で起工した。
1990年代半ば、潜水艦の建造は凍結され、インドからの資金供給により建造を完了する事が出来た。
排水量12770/8140トン、最大速力30ノット、最大潜航深度600メートル、自立活動期間100日、乗組員73名、
武装は4門の533mm魚雷発射管と4門の650mm魚雷発射管である。
重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」を近代化してインドへ売却する輸出契約は、2004年に調印された。
当初は、近代化費用は6億1600万ドルと推定され、顧客への同艦の引き渡しは2008年の計画だった。
しかし、作業量の増加に起因して空母の引き渡し時期は遅延し、ロシアは契約費用増加の必要性を表明した。
2010年に、ロシアとインドは「アドミラル・ゴルシコフ」近代化に関する最終合意に署名し、同艦は2012年末までにインドへ引き渡さなければならない。
インドのメディアによると、同艦の納入式典は12月4日に予定されている。
(2012年4月4日10時50分配信)
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