セヴェロドヴィンスク造船所のトップは語る
- カテゴリ:ロシアの造船業

『タス通信』より
2014年12月9日9時13分配信
【複数隻の改善プロジェクト「ボレイ」及び「ヤーセン」が2015年にセヴマシュで起工される】
セヴェロドヴィンスク、12月9日/タス通信
来年、「セヴマシュ」造船所で複数隻の原子力潜水艦「ボレイ-A」と「ヤーセン-M」の起工が計画されている。
新たな潜水艦の起工日は、祭日に合わせられるだろう。
造船所の総取締役ミハイル・ブドニチェンコは、タス通信のインタビューで述べた。
「来年の生産プログラムは緊迫したものとなるでしょう。
当社の造船台では、複数隻の原子力潜水艦ボレイ-A及びヤーセン-Mシリーズの起工が計画されておりますので」
「セヴマシュ」のトップは話した。
どのプロジェクトの潜水艦が何隻起工されるのかについて、彼は言及しなかった。
ブドニチェンコによると、新たな潜水艦の建造の公式スタートは、重要な日に合わせられる:潜水艦乗りの日(3月19日)、海軍の日(7月27日)、そして12月21日に迎えるセヴマシュの日。
ブドニチェンコは、改善プロジェクト「ヤーセン-M」により建造されている多目的原子力潜水艦「カザン」は2017年までに(ロシア)海軍へ引き渡すと付け加えた。
「同艦の海軍への引き渡し時期は-2017年までとなっております。
カザンの建造は、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフにより承認された総合スケジュールに沿って進められております。
この文書によると、潜水艦の造船台からの進水は2016年に予定されています」
ブドニチェンコは話した。
対談者によると、現在、潜水艦の区画には機器が積載されている。
「艦はスケジュールに沿って建造されています。
原子力潜水艦カザンは水圧試験に合格しました。
2015年には、建造の重要段階の1つ-船体区画の結合-が計画されています」
「セヴマシュ」総取締役は付け加えた。
現在、ロシア海軍は2隻の「ボレイ」型戦略潜水艦を保有しており、もう1隻は12月19日に海軍へ引き渡されなければならない。
既に改善プロジェクトの下で第4の「ボレイ」が2012年に、第5は2014年に起工されている。
2020年までに、合計で8隻の戦略原子力潜水艦の建造が計画されている。
ロシア海軍の編制には、唯一の多目的原子力潜水艦「ヤーセン」型-「セヴェロドヴィンスク」が在る。
現在までに改善プロジェクト「ヤーセン-M」の下で更に3隻の潜水艦が建造されている。
それは「カザン」、「ノヴォシビルスク」、「クラスノヤルスク」である。
[「セヴマシュ」は今後数年間は原子力艦の建造に焦点を当てる]
「セヴマシュ」は、ディーゼルエレクトリック潜水艦を建造する為の全ての能力を有しているが、今後数年間、造船所は原子力艦の建造のみに焦点を当てる。
造船所の総取締役ミハイル・ブドニチェンコは、タス通信のインタビューで述べた。
「現在、我々は、第4世代原子力潜水艦の建造ラインで重大な作業量を有しています。
これは、造船所の為の最優先課題です」
彼は話した。
ブドニチェンコは、「セヴマシュ」が様々なプロジェクトのディーゼルエレクトリック潜水艦を36隻建造した事を想い起した。
「最後の2隻のプロジェクト636は、外国の御客様の為に建造し、2005年に御引き渡しいたしました」
彼は付け加えた。
[2015年、巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」 の近代化が始まる]
同社の総取締役は、専門技術者は、すぐに電気工事を開始し、2015年には重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の新たな船体構造が形成されると付け加えた。
「来年の主要課題は、新たな船体構造及び艦の部屋の形成、設備の段階的な納入と電気工事の開始となります」
彼は話した。
ブドニチェンコは、12月4日、ドック支持装置による「アドミラル・ナヒーモフ」の貯水池への設置操作、船体の検査及び問題点検出、メーカー工場による主要複合機器の撤去と陸揚げ、艦底及び側面の外装品の交換が完了した事を想い起した。


「ナヒーモフの納入時期は、ロシア連邦国防省との国家契約により定まるでしょう。
巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとアドミラル・クズネツォフの必要な修理と近代化、更には、これらの作業の実行に関する決定は、ロシア軍当局により採択されます」
「セヴマシュ」総取締役は付け加えた。
以前、「アドミラル・ナヒーモフ」の修理と高度な近代化は2019年まで続くと報じられた。
同艦の修理及び近代化の為の契約は2013年5月に署名された。
巡洋艦は1999年以来、岸壁で動かずにいた。
「アドミラル・ナヒーモフ」(1992年まで「カリーニン」)は、 プロジェクト1144「オルラーン」の下で建造された。
その排水量は24500トン、巡洋艦の特筆すべき兵装は、有翼ミサイル「グラニート」、高射ミサイル複合体「フォルト」、対空防衛システム「オサー-MA」である。
「セヴマシュ」総取締役ミハイル・ブドニチェンコ氏は、今年(2014年)2月、2015年に2隻の戦略原潜「ボレイ-A」、3隻の多用途原潜「ヤーセン-M」を起工すると述べていました。
[ロシアは2014-2015年に8隻の原潜を起工する]
しかし、今回の『タス通信』のインタビューに対しては、複数隻の「ボレイ-A」及び「ヤーセン-M」としか述べておらず、具体的な隻数には全く言及していません。
この他、ブドニチェンコ氏は、重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装についても話しています。

[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2019年に完了する]
そして更にブドニチェンコ氏は、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」の近代化改装にも言及しました。

[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化を行なっている企業協同は、そのまま同型艦ピョートル・ヴェリキーの近代化も担当する]

[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは2010年代後半に近代化改装を行なう]
「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装に関しては、以前から何度も話が出ては立ち消えになっていましたが、今回、「セヴマシュ」造船所のトップは、初めて同艦の近代化改装の実施に言及しました。
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