ロシアは独自のヘリコプター空母の建造を計画している

『タス通信』より
2014年12月11日15時23分配信
【情報筋:ロシア連邦の軍事造船プログラムには独自のヘリコプター空母の作成が含まれている】
モスクワ、12月11日/タス通信
ロシアの汎用揚陸ヘリコプター母艦の設計と建造は、2050年までの長期軍事造船プログラムに記載されている。
タス通信は「防衛産業」の高位の情報提供者より伝えられた。
「独自の揚陸艦の建造は、海軍の2050年までの長期軍事造船プログラムに含まれており、国防省に承認されています。
このような艦は、沢山あるでしょう」
対談者は述べた。
彼によると、ロシア海軍は、「ミストラル」型ヘリコプター空母のような、或いは「トン数とサイズの面で少し小さい」汎用揚陸艦を必要としている。
情報提供者の説明によると、この艦は、建造中の大型揚陸艦プロジェクト11711(「イワン・グレン」型)よりも多くの課題を解決する。
[誰が艦を設計するのか]
ロシアの将来ヘリコプター空母の設計者についての話で、対談者は、「汎用揚陸艦に関する本格的な研究がある」ネフスキー計画設計局及び北方計画設計局に言及した。
更に彼は、ロシアの業界が、ロシアがフランスへ発注した「ミストラル」の為の後部の建造で貴重な経験を得た事を指摘した。


「バルト工場のスタッフは全てを学んでおり、この取引における彼らの作業は高いクオリティでした。
彼等は厳密に建造過程を管理しており、非常に満足できるものでした」
情報提供者は話した。
[「ミストラル」の状況]
2011年夏、ロシアは「ミストラル」型ヘリコプター空母の建造契約をフランスと締結した。
1番艦「ウラジオストク」は2014年秋にロシア海軍への引き渡しが計画されていた。
しかし、引き渡しはウクライナでの出来事に関連し、延期された。
以前、「防衛産業」を担当する副首相ドミトリー・ロゴージンは、ロシア連邦への「ミストラル」の引き渡しが挫折した場合でも、自身で航空艦を建造する事が可能であると表明した。
彼によると、フランスのヘリコプター空母のような艦は未だ計画されていない。
どのような場合でも、それは来年になるだろう。
[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
以前からロシア政府要人や造船業界のトップは、ロシア国内の造船所で「ミストラル」級と同等の艦は独自に建造できると発言しています。
[ロシアは、「ミストラル」型と同クラスの艦を建造できる]
[ロシアの造船所はミストラル級のような艦を独自に建造できる]
[もしもフランスがミストラル級の引き渡しを拒否したとしても、ロシアは同クラスの艦を建造できる]
[ロシアはミストラル級のような艦を容易に設計できる]
ロシア海軍は「将来大型揚陸艦」と呼ばれるヘリコプター揚陸ドック艦の建造を計画しています。
[ロシア海軍は2020年までに12隻の原子力潜水艦を近代化する]
[ロシアは新たな大型揚陸艦を造る]
[ロシアはミストラル級のような艦を建造する]
「将来大型揚陸艦」が「ミストラル」級(満載排水量22600トン、全長199メートル、幅32メートル)と同サイズになるのなら、「ウラジオストク」と「セヴァストーポリ」の後ろ半分を建造したバルト工場(サンクトペテルブルク)、或いはセヴマシュ造船所(セヴェロドヴィンスク)やアドミラルティ造船所(サンクトペテルブルク)でしか建造できません。
[強襲揚陸艦ミストラル級とロシアの造船所]
バルト工場(サンクトペテルブルク)

セヴマシュ造船所(セヴェロドヴィンスク)

アドミラルティ造船所(サンクトペテルブルク)

「(ミストラル級よりも)トン数とサイズの面で少し小さい」というのは、例えば、もしも「将来大型揚陸艦」を、ロシア国内の造船所で揚陸艦の建造経験が最も豊富なヤンターリ造船所(カリーニングラード)で建造する事になった場合、同社のドックのサイズでは、「ミストラル」級と同サイズの艦は建造できません。

ヤンターリ造船所は、ソ連邦時代にプロジェクト1174大型揚陸艦(満載排水量13880トン、全長157メートル、幅23.8メートル)を建造しております。
もしも「将来大型揚陸艦」がヤンターリで建造されるのならば、1174とほぼ同サイズという事になるでしょう。



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