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警備艦スメトリーヴイは地中海東部に滞在する

4月2日、ロシア黒海艦隊所属の警備艦「スメトリーヴイ」地中海へ向かったと報じられました。
[最後のカシン級スメトリーヴイ、地中海へ]
[ロシア黒海艦隊警備艦スメトリーヴイはシリアへ行く]
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その続報。


『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【ロシア連邦海軍戦闘艦は、シリア沿岸に1ヶ月間滞在する】
モスクワ、4月5日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア黒海艦隊警備艦(NATO分類-フリゲート)「スメトリーヴイ」は、今年5月までシリア沿岸で任務を遂行する。
木曜日、軍事外交筋の情報提供者はロシア通信社ノーボスチに伝えた。

「スメトリーヴイ」は、4月1日に黒海艦隊主要基地セヴァストーポリを去った。
同艦は4月2日にボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過し、現在、ロシア海軍物資補給所が在るシリアタルトゥース港へ向かっている。

「第1段階として警備艦スメトリーヴイは、タルトゥース港で食料と水を補給し、乗組員は短期間休養します。
その後、同艦はシリア沿岸付近の地中海東部において1ヶ月間の任務を遂行します」

情報提供者は述べた。

彼によると、2011年2月のシリア情勢悪化後、地中海エリアでは、アメリカ合衆国フランスブリテンドイツを含む各国海軍艦艇の展開数が増加した。

代理人は、地中海黒海艦隊の担当ゾーンである事を想起させた。
この事実は、警備艦「スメトリーヴイ」の同エリアにおける存在を説明している。
ロシア海軍総司令部は、世界の大洋エリアにおけるロシア艦の常時展開の必要性を繰り返し述べている。

ソヴィエト連邦時代、地中海には、黒海艦隊の水上艦と他艦隊の潜水艦で編成される第5戦隊が常時展開していた。
その総数は50隻に達した。

今年冬、航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」に率いられる艦艇グループが地中海に展開した。
同戦隊は、2ヶ月にわたる演習の後、2012年2月に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクに戻った。

現在、地中海には、黒海艦隊偵察船「キルディン」が居る。
シリア沿岸には黒海艦隊浮揚工場PM-138が移動しており、タルトゥースには黒海艦隊給油船「イマン」が居る。

以前、黒海艦隊情報供給課長ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐は、「スメトリーヴイ」乗組員は、計画に従って地中海における任務を遂行すると発表した。
艦が海峡を通過する際や停泊している際、黒海艦隊海軍歩兵旅団の編制から分離した対テロリストグループが安全を保障する。

警備艦「スメトリーヴイ」(プロジェクト01091)は、1969年にソ連海軍の戦闘編制へ加入し、近代化された。
排水量4390トン、最大速力34ノット、航続距離3500海里、乗組員266名。
武装は、対艦有翼ミサイル「ウラン」、高射ミサイル複合体「ヴォルナ」発射装置、76.2㎜砲塔、ロケット爆弾装置RBU-6000、魚雷533mm魚雷発射管である。
(2012年5月4日11時35分配信)


警備艦「スメトリーヴイ」
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記事中で触れられていますが、3月下旬に黒海艦隊偵察艦地中海へ派遣されています。
[ロシア黒海艦隊の偵察艦は地中海へ派遣される]

偵察艦「キルディン」
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浮揚工場PM-138
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給油船「イマン」
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