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ロシア海軍黒海艦隊のクリヴァクI級フリゲート"ラードヌイ"は修理後の最初の航海を終えた

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月19日16時16分配信
【警備艦「ラードヌイ」は修理後の最初の海洋への出航を完了した】

警備艦「ラードヌイ」は「黒海艦隊第13艦船修理工場」での修理後の最初の海洋への出航を完了し、セヴァストーポリ基地へ戻った。

『中央海軍ポータル』黒海艦隊の独自の情報提供者から伝えられた所によると、セヴァストーポリ湾第12埠頭に係留されていた警備艦「ラードヌイ」は、水曜日・12月17日の朝に修理後の最初の海洋への出航を行なった。
黒海艦隊広報サービス部長ヴャチェスラフ・トルハチェフは、「ラードヌイ」は計画下で戦闘訓練任務の遂行を開始しなければならない事を確認した。

同艦は、金曜日・12月19日に基地へ戻った。
従って、艦の航海は1日半に渡って続いた。
『中央海軍ポータル』は、多くの船員にとっては、これが最初の海洋への出航であった事を知った。

「ラードヌイ」は、クリミアの海岸線に沿って航海を行ない、この間に船員は様々な警戒活動へ取り組み、艦の機器を経験した。

2013年~2014年、セヴァストーポリ「黒海艦隊第13艦船修理工場」で艦の修理が実施され、2014年夏に完了した。

12月10日、同艦の修理作業は、内部スキャンダルの対象となっている事が知られるようになった。
表向きは、国家防衛発注による警備艦「ラードヌイ」及び「プイトリーヴイ」の納期を守れなかった事により、「黒海艦隊第13艦船修理工場」の全従業員が11月の給料の半分以上をカットされた。

「ラードヌイ」プロジェクト1135警備艦であり、黒海艦隊に駐留している。
同艦はケルチ造船工場「ザリフ」で1979年5月25日に起工され、1980年5月7日に進水し、1981年2月25日に海軍の編制へ加わった。
艦の排水量は3400トンである。


警備艦「ラードヌイ」は、ロシア海軍に唯一残っているプロジェクト1135(クリヴァクI級)です。

2009年10月には、大西洋上で消息を絶った貨物船「アークティック・シー」を救出しています。
[ロシア海軍フリゲート、貨物船「アークティック・シー」ハイジャック犯を拘束]
[ロシア警備艦「ラドヌイ」はセヴァストーポリへ戻る]

2011年12月から2012年1月中旬まで重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征へ参加しました。
[フリゲート「ラードヌイ」はセヴァストーポリへ帰港した]

2013年から2014年までセヴァストーポリ艦船修理工場でオーバーホールが実施されました。

そのオーバーホールも最近完了し、今回の記事の通り、12月17日から19日まで修理後の試験航海を行ないました。
今回の記事によると、「ラードヌイ」の乗組員は新人が大半を占めているようです。
おそらく、以前のベテラン乗員は、新造艦(プロジェクト11356Rフリゲート)の乗員として引き抜かれ、その後に新人が補充されたのでしょう。

今後、黒海艦隊には新たにプロジェクト11356Rフリゲートが就役しますが、その数が揃うまで、「ラードヌイ」は暫く現役に留まるようです。
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