原潜チャクラ(ネルパ)は10億ドルで10年間リースされる
2012年4月4日、ロシアからインドへリースされたプロジェクト971I原子力潜水艦「ネルパ」改め「チャクラ」は、インド海軍へ正式に就役しました。
[原潜ネルパ改めチャクラはインド海軍に就役した]
[原潜ネルパはインド海軍へ就役した]


『アルムス-タス』より。
【納入された原子力潜水艦プロジェクト971「チャクラ」は10億ドルでインド海軍へ10年間リースされる】
ニューデリー、4月6日(アルムス-タス)
ロシアからインド海軍へ引き渡されたロケット魚雷装備原子力潜水艦プロジェクト971「チャクラ」は10億ドルで10年間リースされる。
『タイムズ・オブ・インディア』紙は報じた。
潜水艦は、4門の650mm魚雷発射管および4門の533mm魚雷発射管を有している。
装備弾数は、650mm発射管が12基と533mm発射管が28基の計40基である。
潜水艦の武装には、以下のものが含まれる。
533mm魚雷発射管は、USET-80型魚雷及びUGST型魚雷、対潜ミサイル「ヴォドパード」、地上目標攻撃用海洋配置有翼ミサイル「クラブ-S」、650mm魚雷発射管は、対潜ミサイルと機雷を意図している。
潜水艦は自動化された戦闘管理システム(ASBU)MVU-132、水中音響探知複合体(GAK)MGK-540、高度アンテナシステム(艦首、円筒形および伸縮拡張曳航アンテナ)が装備されている。
潜水艦の騒音を低減する為、広範囲に絶縁および衝撃吸収機構、吸音コーティング等が適用されている。
これは、ロシア製で最も低騒音のロケット魚雷装備原子力潜水艦である。
その騒音レベルは、潜水艦プロジェクト671RTMよりも4~4.5倍低い。
潜水艦の水上排水量は8140トン、水中排水量は12000トンである。
潜水艦は1軸と1基の原子炉の核動力であり、加圧水型原子炉の出力は190メガワットであり、蒸気発生装置OK-650B型を構成する。
メインタービンユニットは高速力と、目標探知の際の電動機の低騒音を提供する。
動力には、低騒音のスクリューが適用される。
最大速力は30ノットである。
ロケット魚雷装備原子力潜水艦「チャクラ」は、最大70日間までの水中哨戒を実施できる。
(2012年4月6日09時35分配信)
記事中の「プロジェクト671RTM」は、NATOコード名「ヴィクターIII」級攻撃原潜の事です。
この記事によると、インド海軍の「チャクラ」(ネルパ)は650mm魚雷発射管4門と533㎜魚雷発射管4門を装備しており、650㎜発射管は対潜ミサイルと機雷を射出する為に使われるようです。
533㎜魚雷USET(УСЭТ)-80とUGST(УГСТ)はロシア海軍でも使われています。
"УСЭТ"は"Универсальная Самонаводящаяся Электрическая Торпеда" (汎用誘導電池魚雷)
"УГСТ"は"Универсальная Глубоководная Самонаводящаяся Торпеда "(汎用深海誘導魚雷)の略です。
インド海軍へ引き渡された「チャクラ」(ネルパ)は、巡航ミサイル「クラブ」を装備するとの事です。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]
「クラブ」(最近は「カリブル」と呼ばれる事が多い)は、533㎜魚雷発射管から発射するミサイルで、記事中に登場する対地型以外にも、対艦型と対潜型が存在します。
インド海軍に就役中の通常動力潜水艦プロジェクト877E(キロ級)にも近代化改装により装備されます。
RPK-6「ヴォドパード」はロシア海軍の現用原潜で使われている対潜ミサイルです。
水上発射型も存在し、こちらは原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、警備艦「ネウストラシムイ」型に装備されています。
ミサイルは全長8.2m、発射重量2445㎏、最大射程37㎞です。

650㎜発射管を使用する対潜ミサイルは、RPK-7「ヴェテル」です。
こちらは発射重量5500㎏、最大射程110㎞の大型ミサイルです。

この他にロシア海軍の原潜は、2000年まで650mm対艦熱機関遠距離誘導魚雷65-76を使用していましたが、2000年8月の原潜「クルスク」爆沈事故の後に退役しています。
その後、650㎜発射管は機雷発射用として使われているようです。
[新型多用途原潜「セヴェロドヴィンスク」は2012年にロシア海軍へ引き渡される]
原潜「チャクラ」は、ソ連/ロシア海軍の第3世代原子炉OK-650を搭載しています。
[ソ連/ロシア海軍の潜水艦用原子炉の系譜]
[原潜ネルパ改めチャクラはインド海軍に就役した]
[原潜ネルパはインド海軍へ就役した]


『アルムス-タス』より。
【納入された原子力潜水艦プロジェクト971「チャクラ」は10億ドルでインド海軍へ10年間リースされる】
ニューデリー、4月6日(アルムス-タス)
ロシアからインド海軍へ引き渡されたロケット魚雷装備原子力潜水艦プロジェクト971「チャクラ」は10億ドルで10年間リースされる。
『タイムズ・オブ・インディア』紙は報じた。
潜水艦は、4門の650mm魚雷発射管および4門の533mm魚雷発射管を有している。
装備弾数は、650mm発射管が12基と533mm発射管が28基の計40基である。
潜水艦の武装には、以下のものが含まれる。
533mm魚雷発射管は、USET-80型魚雷及びUGST型魚雷、対潜ミサイル「ヴォドパード」、地上目標攻撃用海洋配置有翼ミサイル「クラブ-S」、650mm魚雷発射管は、対潜ミサイルと機雷を意図している。
潜水艦は自動化された戦闘管理システム(ASBU)MVU-132、水中音響探知複合体(GAK)MGK-540、高度アンテナシステム(艦首、円筒形および伸縮拡張曳航アンテナ)が装備されている。
潜水艦の騒音を低減する為、広範囲に絶縁および衝撃吸収機構、吸音コーティング等が適用されている。
これは、ロシア製で最も低騒音のロケット魚雷装備原子力潜水艦である。
その騒音レベルは、潜水艦プロジェクト671RTMよりも4~4.5倍低い。
潜水艦の水上排水量は8140トン、水中排水量は12000トンである。
潜水艦は1軸と1基の原子炉の核動力であり、加圧水型原子炉の出力は190メガワットであり、蒸気発生装置OK-650B型を構成する。
メインタービンユニットは高速力と、目標探知の際の電動機の低騒音を提供する。
動力には、低騒音のスクリューが適用される。
最大速力は30ノットである。
ロケット魚雷装備原子力潜水艦「チャクラ」は、最大70日間までの水中哨戒を実施できる。
(2012年4月6日09時35分配信)
記事中の「プロジェクト671RTM」は、NATOコード名「ヴィクターIII」級攻撃原潜の事です。
この記事によると、インド海軍の「チャクラ」(ネルパ)は650mm魚雷発射管4門と533㎜魚雷発射管4門を装備しており、650㎜発射管は対潜ミサイルと機雷を射出する為に使われるようです。
533㎜魚雷USET(УСЭТ)-80とUGST(УГСТ)はロシア海軍でも使われています。
"УСЭТ"は"Универсальная Самонаводящаяся Электрическая Торпеда" (汎用誘導電池魚雷)
"УГСТ"は"Универсальная Глубоководная Самонаводящаяся Торпеда "(汎用深海誘導魚雷)の略です。
インド海軍へ引き渡された「チャクラ」(ネルパ)は、巡航ミサイル「クラブ」を装備するとの事です。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]
「クラブ」(最近は「カリブル」と呼ばれる事が多い)は、533㎜魚雷発射管から発射するミサイルで、記事中に登場する対地型以外にも、対艦型と対潜型が存在します。
インド海軍に就役中の通常動力潜水艦プロジェクト877E(キロ級)にも近代化改装により装備されます。
RPK-6「ヴォドパード」はロシア海軍の現用原潜で使われている対潜ミサイルです。
水上発射型も存在し、こちらは原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、警備艦「ネウストラシムイ」型に装備されています。
ミサイルは全長8.2m、発射重量2445㎏、最大射程37㎞です。

650㎜発射管を使用する対潜ミサイルは、RPK-7「ヴェテル」です。
こちらは発射重量5500㎏、最大射程110㎞の大型ミサイルです。

この他にロシア海軍の原潜は、2000年まで650mm対艦熱機関遠距離誘導魚雷65-76を使用していましたが、2000年8月の原潜「クルスク」爆沈事故の後に退役しています。
その後、650㎜発射管は機雷発射用として使われているようです。
[新型多用途原潜「セヴェロドヴィンスク」は2012年にロシア海軍へ引き渡される]
原潜「チャクラ」は、ソ連/ロシア海軍の第3世代原子炉OK-650を搭載しています。
[ソ連/ロシア海軍の潜水艦用原子炉の系譜]
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